異能力×麻薬取締官という異色の世界観が描かれる『DOPE』。
第4話では、特捜課が追う新たな事件に加え、才木(髙橋海人)の家族に起きた異変や、ジウ(井浦新)の思惑、さらには木下(田中偉登)という新たな異能力者の登場など、重層的な展開が一気に押し寄せました。
表向きにはDOPEによる薬物事件の捜査が進んでいくものの、その裏側では、登場人物たちが抱える過去や葛藤がだんだんと浮かび上がり、ただの刑事モノでは終わらない深みを帯びてきています。
中でも、妹・結衣(蒼戸虹子)の異変に直面する美和子(真飛聖)と、謎めいた存在ジウとの接触は、今後の物語に大きな影響を与えそうな伏線として印象的でした。
また、大学での薬物死事件から浮上する葛城莉子(平澤宏々路)と、その裏に隠された木下の悲痛な動機など、視聴者の感情を揺さぶるシーンが続出。
さらにはラストで衝撃の報がもたらされ、SNSでは「まさか」「信じられない」といった声も。
第4話は、物語の核心へ一歩踏み込んだ転機の回と言えるかもしれません。
物語が進むにつれ、DOPEを巡る陰謀だけでなく、異能力者たちが抱える苦悩や選択もより色濃く描かれてきており、誰が味方で誰が敵なのか、その境界も曖昧になり始めています。
今後の展開次第では、仲間内での衝突や裏切りが描かれる可能性も十分にありそうです。
陣内とジウの再接触|香織の死の真相が動き出す
特捜課の一員でありながら、どこか組織から一線を引いたような立場をとる陣内(中村倫也)。
密かにホテルでジウ(井浦新)と再接触していたことが第4話冒頭で描かれていました。
才木(髙橋海人)は椿(忍成修吾)の指示を受け、陣内を尾行していたが、すぐに気づかれ撒かれてしまう。
ジウと陣内の会話で語られたのは、陣内の妻・香織の死に関する新たな事実だった。
以前、彼女の事件で逮捕された男は「自殺」と処理されていたが、ジウはそれを真っ向から否定。
同室にいた組員によって殺されたのだと告げる。
つまり事件はまだ終わっていない。しかもそれが組織的な口封じであった可能性すらある。
この発言が事実ならば、香織の死の裏にある闇は警察の捜査をすり抜け、巧妙に隠ぺいされていたことになる。
陣内がDOPE服用者に対して冷酷な態度を取り続けているのは、香織を奪われた怒りと復讐心に根ざしています。
一方で、ジウはなぜ陣内にその情報を伝えたのか。その狙いはまだ不明であり二人の関係性は全く読めない。陣内が「いつでも切れる」という言葉はジウを雇入れしてるのか?
ジウは今回、美和子にも接触しており、要所要所で人の“感情”に触れる言葉を投げかけている。
感情の乱れを誘発し、何か大きな駒を動かそうとしているのか――。
ジウの動きには、本当に目を離せません。
ジウと美和子の接触|結衣を救う代償と“失われた力”の謎
才木の家庭では、母・美和子(真飛聖)の誕生日に娘・結衣(蒼戸虹子)とふたり、優人(髙橋海人)の帰りを待ちながらささやかなケーキを囲む温かな時間が流れていた。
しかし、その空気は妹・結衣の突然の体調悪化によって一変する。
倒れた結衣の胸に手を添え、「お願い」と泣き叫ぶ美和子の姿は、ただの母の姿を超え、何か特別な力を感じさせるものだった。
彼女が右手の手袋を外す描写は、何らかの“異能力”を持っている可能性を強く示唆していますね。
病院に先生の診断をうけた直後、そこに現れたのがジウ(井浦新)だった。
彼は美和子の手にそっと触れ「娘を助けられるのはあなただ」と語りかける。
ジウは、美和子がかつて持っていた“失われた力”を取り戻すにはDOPEを使うしかないと告げ、薬を差し出す。
この場面は、ジウの思惑と美和子の過去、そして彼女がDOPEに手を出すのかどうかという、非常に重い選択の場面として描かれている。
母としての愛と、かつてDOPEによって人生を狂わされた経験。
その狭間で揺れる美和子の姿は、DOPEという存在が“麻薬”以上の意味を持っていることを印象づける。ジウの狙いは何なのか?そして美和子の力はヒーリングだった。
この後、母・美和子がとる行動はいかに?DOPEをまた使用してしてしまうのでしょうか?
気になります。
カラオケ店の中毒死事件|莉子の関与と大学での聞き込み調査
繁華街にあるカラオケ店で大学生3人が薬物中毒で死亡する事件が発生した。
調査の結果、彼らは粗悪な覚醒剤を使用していた上、DOPEも所持していたことが判明。
しかもそのうちの1人は、葛城(三浦誠己)の娘・莉子(平澤宏々路)が近づいていた。
中毒死した3人は同じ大学の学生だった。
この偶然とも思えない繋がりに、葛城の表情には不安がにじむ。
DOPEの拡散が若者の間にまで広がっている現状は、特捜課にとっても見過ごせない警鐘だった。
才木と陣内はさっそく大学で聞き込みを開始。
すると薬学部4年の木下潤(田中偉登)から、莉子が薬局で大量の薬を買っていたこと、そして研究室で1人黙々と作業する姿をよく見かけたという証言を得る。
さらに防犯カメラの映像やメッセージの復元によって、莉子が何らかの形で薬物に関与していた可能性が浮上する。研究室を捜索すると、ついにDOPEが発見され、疑惑は現実味を帯びていく。
真面目で明るく見えていた莉子に、一体何が起きていたのか。
DOPEは“力を与える薬”であると同時に、無意識のうちに人を壊していく毒でもある。
その入り口に彼女がどうして足を踏み入れたのか――父である葛城が娘・莉子の為に自ら動き出す。
それを知ることが、この事件の本質を解き明かす鍵となる。
木下の正体と異能力の衝撃!妹・れなの悲劇が語られる
研究室に現れた葛城を襲ったのは、才木……に変身した木下潤だった。
その変身した才木の姿をさらに才木が現れ見たときの驚いた顔がSNSでも「面白い」「驚いた才木の顔がかわいい」と盛り上がりを見せていたようです。
でもその直後に語られた木下の過去は、なんか切ない気持ちになりました。
木下は、自分とは違う異能力を持って生まれた妹・れなを心から大切に思っていた。
れなは“ヒーリング”の力を持ち、サークル活動中にケガをした葛城莉子のために力を使ってしまう。
それを見ていた宮崎たちに目をつけられたれなは「金になる」として力を搾取されるような状況に追い込まれていった。
やがて精神的に追い詰められたれなは自ら命を絶ち、木下の中には怒りと絶望だけが残された。
「僕たちは望んで異能力者になったわけじゃない」「何のためにこんな力があるのか」――
木下の言葉は、特殊な力を持ちながら社会の中で孤立しがちな者たちの本音として、特捜課のメンバーにも響いていた。
とくに異能力で事件に立ち向かう側として働いてきた彼らにとって、木下の悲痛な告白は他人事ではなかったはずだ。
異能力を“正義の力”として使うか、“復讐の道具”にするか。
その境界線は紙一重で、環境や周囲の理解に左右されるという現実が、私にも重く突きつけられるような思いになりました。
椿が死亡!?戸倉の報告と本郷の表情の意味
第4話の終盤、物語は確実に衝撃の展開へと突入した。
10歳の娘の誕生日を祝う戸倉(小池鉄平)の家を訪ねた陣内(中村倫也)は、久しぶりに心を休める穏やかな時間を過ごしていた。
娘を見て「お前ん家来ると、いつも幸せな気分になる」と語る陣内の表情には、普段の厳しさとは違う、どこかやわらかな表情だった。
しかし、その空気を一変させたのが、戸倉のもとにかかってきた一本の電話だった。
「椿さんが死んだ」と伝えられた瞬間、陣内の表情は一気に緊張感を帯び、視聴者にも衝撃が走った。さらに、ラストカットでは椿を静かに見下ろす本郷の姿が映し出され、SNSでも「何が起きたの!?」「本郷怪しすぎる」「ここで離脱するの?」と困惑と動揺の声が多数あがっている。
死因は自殺なのか?椿は第4話の冒頭でも、本郷(佐野和真)に暴力で金を奪わせていたことが描かれ、葛藤の中で「もう全部話す」と戸倉に電話していた。
その後に命を落とすという流れには、偶然とは思えない不自然さが残る。
また、椿の事件現場を覚めた視線をむける本郷も何かを知っているのか?今後が気になります。
この一連の描写は、五億円強奪事件と警察内部の闇がいよいよ表面化していく予兆にも見える。
椿の死が口封じだったのか、それとも別の陰謀が動いているのか――今後の展開において、鍵を握る重大なターニングポイントと言えるだろう。
第4話の考察と今後の展開予想|ジウの目的と五億円事件の真相
第4話では、ジウの存在がより不気味さを増しながら浮き彫りになってきた。
才木の母・美和子に近づき、「娘を救えるのはあなたしかいない」と言葉巧みに迫り、失われた力を取り戻すにはDOPEを使うしかないと語る姿は、ただの犯罪者とも救世主とも取れる二面性を見せていた。
ジウの目的が“異能力の再起動”であるならば、彼はDOPEを単なる薬ではなく、“鍵”として扱っているのかもしれない。
一方、かねてから不穏な動きを見せていた五億円強奪事件の線も再び動き出す。
本話では、本郷が「もう耐えられない!全部監察に話をする!」と戸倉に電話するシーンがあり、直後に着信が切られるという緊迫したやり取りが描かれた。
この“内部告発”とも受け取れる台詞の直後に、椿の死が報告されるという展開からは、事件の裏に警察内部の深い闇がある可能性も感じられます。
また、終盤でもうひとつの驚きがジウとルカ(久保田淋加)が白鴉のメンバーを抹殺した件も衝撃的だった。
あの場面には、“粛清”のような冷徹さがあり、彼らが何を目的として動いているのか?なぜジウはDOPEを所持しているのか?いまだ、謎。
第5話では、特捜課が新たな囮捜査に挑む中で、ニコラスが再び裏社会に潜入する展開が描かれるよう。
ジウの動機、椿の死の真相、そしてDOPEがもたらす“力”の意味――それぞれのピースが揃い始めた今、次回はいよいよ物語の核心に迫るのではないでしょうか。
他の回も気になる方は、全話まとめもどうぞ。⇩ ⇩ ⇩ ⇩

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