ドラマ『時計館の殺人』は、綾辻行人の同名小説を原作とする本格ミステリーで、Huluにてドラマ化される。
全8話・2部制で描かれる本作は、第1部となる第1話から第6話が2026年2月27日に一挙配信され、第2部の第7話・最終話は3月20日に配信予定となっている。
「時計館」という特異な舞台を軸に、交霊会、仮面の人物、そして“時間”にまつわる謎が重層的に描かれていくのが大きな特徴だ。
本記事では原作小説の結末には触れず、ドラマで描かれる内容をもとに、各話の流れや注目点、考察ポイントを整理していく。
ドラマ版ならではの構成や演出にも注目しながら、その謎に迫っていきたい。
原作者・綾辻行人とは|『時計館の殺人』ドラマ化への想い
綾辻行人さんは、1960年12月23日生まれ、京都府京都市出身の日本を代表するミステリー作家。
京都大学教育学部・大学院を修了後、1987年に『十角館の殺人』でデビューし、“新本格”推理小説の旗手として注目を集めました。
『時計館の殺人』では第45回日本推理作家協会賞を受賞するなど高い評価を得ており「館」シリーズを中心に、多くの傑作ミステリーを世に送り出している。
ミステリーファンのみならず幅広い読者から支持される作家です。
今回のドラマ『時計館の殺人』の映像化について、綾辻行人自身も公式コメントの中で次のように語っている。
『時計館の殺人』の映像化を成功させるためには、『十角館』とはまた違うレベルで立ち向かわなければならない難題がいくつもあります。
片桐監督のことだから、今回はきっと、原作者をして『やったね!』と言わしめるような作品に仕上げてくれるでしょう。
大いに期待しつつ、完成を待ちたいと思います。
【引用:Huluオリジナルドラマ『時計館の殺人』公式コメント】
綾辻行人さんのコメントを読んでいると、『時計館の殺人』がこれまで以上にスケールの大きな作品として描かれること、そしてドラマ化への強い期待が自然と伝わってくる。
時計館の殺人とはどんな作品?
時計館の殺人は、綾辻行人の「館」シリーズ第5作を原作とした本格ミステリードラマだ。
物語の中心となるのは、出版社に勤める編集者・江南孝明。
かつて角島・十角館で起きた惨劇から三年後、
江南はオカルト雑誌の特別企画として、中村青司が設計した建物のひとつ「時計館」を訪れることになる。
針のない時計塔を備えた異様な館で行われるのは、“交霊会”と呼ばれる催しだった。
しかしその夜、参加者のひとりが忽然と姿を消し、館の中では仮面をつけた謎の存在が現れるなど、不穏な出来事が次々と起こり始める。
一方、館の外では推理作家・鹿谷門実が、時計館の主人が遺した「沈黙の女神」の詩を手がかりに、別の角度から事件の謎を追っていた。
三日間という限られた時間の中で進行する不可解な出来事と、“時間”をめぐる違和感が重なり合い、物語はやがて大きな真相へと向かっていく。
時計館の殺人キャスト一覧
江南孝明(かわなみ たかあき)/奥智哉
出版社・稀譚社に勤める編集者で、本作の視点人物。
オカルト雑誌の特別企画として時計館を訪れ、交霊会に参加する。
読者・視聴者と同じ目線で出来事に巻き込まれていく存在で、館の中で起きる違和感や恐怖を体感していく。
鹿谷門実(ししや かどみ)/青木崇高
推理作家で、江南の友人。
本名は島田潔。館の外から事件を追う立場にあり、江南とは異なる視点で謎に迫る存在。
物語全体の構造を読み解く鍵を握る人物として重要な役割を担う。
中村青司(なかむらせいじ)/仲村トオル
天才建築家。時計館をはじめとする“館”を設計した人物で、物語の過去と深く関わる存在。
直接的に事件に関わらずとも、建築そのものが謎やトリックと結びつく点で、物語の根幹に影響を与えている。
光明寺美琴(こうみょうじみこと)/向里祐香
時計館で本格的な交霊会を行うために招かれた霊媒師。
華やかな存在感の裏に謎を秘めており、交霊会そのものの意味や真偽を考察するうえで注目したい人物。
小早川茂郎(こばやかわしげお)/山中崇
稀譚社の副編集長で江南の上司。
取材班を率いる立場として時計館に同行し、現実的な視点から状況を見つめる役割を担う。
内海篤志(うつみあつし)/今野浩喜
取材班のカメラマン。
事件を“記録する側”の人物として、映像・視点という点でも意味を持つ存在。
島田修(しまだ おさむ)/池田鉄洋
鹿谷門実(島田潔)の兄で、大分県警捜査一課に所属する刑事。
警察という現実的・公的な視点から事件に関わる人物であり、館の内外で進む出来事を“捜査”という立場から補完する役割を担う。
弟・鹿谷とは異なるアプローチで真相に近づく存在で、物語に現実味と緊張感を与える重要キャラクターだ。
他キャスト
鈴木福/岡部ひろき/吉田伶香/渡辺優哉/阿部凜/藤本洸大/神野三鈴/矢島健一/六平直政/角野卓造/島田久作/伊武雅刀
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