『ザ・ロイヤルファミリー』第7話が昨夜放送されました。
積み上げられてきた“強さ”の象徴だったロイヤルホープが、次の段階へと移ろうとする中で、物語は再び家族の在り方に問いを投げかけてきます。
勝つことだけが目的ではなくなったとき、人は何を守り、誰のために決断するのか――このドラマは常にその核心を揺さぶってきました。
7話もまた、血統・責任・愛情という言葉がそれぞれ違った形で登場人物たちを試します。
視聴者として「正しさが1つではない世界」を前にしたとき、自分ならどうするのか。
そんな問いが静かに胸に残る回でした。
本記事では、7話の流れを整理しながら、登場人物たちの“選択の裏側”を考察していきます。
ロイヤルファミリーあらすじ(ネタバレあり)7話
引退したロイヤルホープは血統を残すため、加奈子(松本若菜)の野崎ファームへ移され、耕造(佐藤浩市)は自身の所有馬との繁殖を計画する。
そこへ耕一(目黒蓮)から栗須(妻夫木聡)に連絡が入り、父に会わせてほしいと依頼。
再会した親子はホープの扱いを巡って即座に衝突し、耕一の真意は伝わらない。
栗須が加奈子に相談すると、耕一は反発ではなく“ホープを守る不安”から動いていると指摘され、栗須は改めて耕一へ向き合う。
耕一はホープの相手はロイヤルハピネスでなければならないと強調し、その血統と適性を熱弁。
耕造は馬を耕一に相続させたいが、資格がないため不可能。
栗須が“相続馬主”の特例を見つけるが、耕一が望むのは“ホープの仔のみ”。
3年後の競走馬登録まで待つ必要があると知り、耕一は耕造へ「それまで長生きしてください」と告げる。
2020年、ホープとハピネスの仔が誕生し“ロイヤルファミリー”と命名。気性が激しいため短距離調教が提案されるが、耕一は長距離適性を主張。
2022年、ロイヤルファミリーのデビュー戦は出遅れから圧勝。祝福の輪に招かれた耕一の横で、栗須は涙を浮かべ、笑顔を見せなかった。
ロイヤルファミリー第7話が描いた“3つの勝利”の行方とは
第7話が投げかけた問いは単純ではありません。
同じ有馬記念を目指していても、彼らが求めている“勝利”は別の形をしているからです。
理想を追う者、家を背負う者、命を抱える者──それぞれの視点から見ると、ロイヤルファミリーという馬の価値はまったく違う姿になります。
ここからは、耕一・耕造・栗須の3人がなぜ異なる未来を望み、どこで夢がすれ違ったのか。
その根底にある感情と背景を順番に紐解いていきます。
耕一の夢:有馬でホープを再び走らせるという“理想の継承”
耕一にとってロイヤルファミリーは、新しい馬ではなく“ホープの続き”なのかもしれません。
血統の華やかさや市場の価値よりも、彼が大切にしているのはホープの走りが持っていた粘りと誇り。
だからこそ距離や配合に妥協しないし、短距離で能力を削る育成を拒む姿に、ただの反抗ではない信念が見えるのです。
第7話の耕一から伝わってきたのは、有馬記念の勝利そのものよりも「ホープと同じ景色をもう一度見たい」という想い。
ロイヤルファミリーがその夢を背負って走る未来を、彼は静かに信じているように感じました。
耕造の夢:血統を家の未来に変える“証明としての勝利”
耕造にとってロイヤルホープの血は、単なる名馬の記憶ではありません。
長い競走生活の中で積み重ねてきた勝利と失敗、そして背負った責任までも含めた“人生の軸”です。
だから彼は繁殖を冷たい手段として扱っているわけではなく、その血を次の世代へ引き渡すことで、自分の生き方を肯定したいのではないでしょうか。
有馬記念で勝つ馬を育てることは、若い頃の失敗を帳消しにする願望でもなく、ただの執着でもない。
ホープの血が未来を走ったとき、家族や過去の選択が間違いではなかったと証明できる──耕造の夢にはそんな切実さがにじみます。
口数が少なくても、彼の静かな視線は常に“家の未来”へ向いているように感じました。
栗須の夢:壊さずに勝たせる“責任としての継承”
栗須が見つめているのは、勝利そのものではありません。
レースが終わったあと、馬が歩いて帰ってこられるかどうか──そこに彼の価値観が集約されているように思えます。
名馬は勝つたびに限界を削られ、身体が先に悲鳴を上げることを栗須は知っている。
だからこそデビュー戦の圧勝で誰もが歓喜に沸くなか、彼だけが涙を浮かべていたのではないでしょうか。
歓声の裏に潜むリスクを理解し、その責任を一身に受け止めているのは自分だと知っているから。
ロイヤルファミリーを勝たせることは夢ではあっても、壊さずに未来へ送り出すことこそ栗須にとっての“勝利”。
その視線は常に馬の体温へ寄り添い、誰より静かに、重い覚悟を抱えているように感じました。
ロイヤルファミリー7話まとめ
第7話は、誰が正しいかを競わせる物語ではありませんでした。
同じ有馬記念を目指しながら、耕一は理想を、耕造は家の未来を、栗須は馬の命を抱えている。
3人とも“勝ちたい”という言葉は同じでも、その裏に置いている価値はまったく違うからこそ、デビュー戦の圧勝を前に笑い方が異なって見えたのだと思います。
ロイヤルファミリーがこれから歩む道は、単なる勝敗の記録ではなく、それぞれの夢が衝突し、すれ違いながら形になっていく物語。
誰の夢が叶うのか、あるいは誰が夢を手放すのか――第7話は、その分岐点に私たちを立たせた回でした。
ロイヤルファミリー全話はこちらから
『ロイヤルファミリー』は、ただの競馬ドラマではありません。
このドラマは不思議と胸が熱くなる。
夢を追う姿を見ていると、いつの間にか自分まで前へ進みたくなる。
そんな力を持った物語を、ぜひ全話で辿ってみてください。
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アラカンサヲリのひとこと
それぞれの価値観や視点は違う。
でも最終的な目的や夢は同じ場所にある──7話を見ていてそう感じました。
人は立場が違えば大切にするものも異なり、その度にぶつかったり迷ったりします。
現実でも同じですよね。正面から衝突して悔しくて泣く時もあるけれど、振り返れば同じ未来を目指していたと気づくことがある。
ドラマの中の彼らの姿に、その“違いがあるから強くなれる”という普遍の真理を見た気がします。
最後まで読んでいただきありがとうございました<(_ _)>


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