ドラマ『シバのおきて』第2話が放送されましたね。
皆さんはいかがでしたか?今回も笑いあり、ちょっぴり胸が熱くなる展開ありで、まさに“犬バカ編集部”の真骨頂ともいえる回でした。
その前に、少しだけ第1話を振り返ってみましょう。
崖っぷちに立たされた編集長・相楽俊一(大東駿介)は、かつて30万部を売り上げた敏腕編集者。
けれど、人への気配りができず、部下から総スカンを食らい社内失業状態に。
そんな彼が、愛犬・福助との散歩をきっかけにひらめいたのが「柴犬のかっこよさを徹底的に伝える雑誌」。
それが、犬専門誌『シバONE』誕生の瞬間でした。
第1話では、サッカー雑誌を夢見る若手・石森(飯豊まりえ)、ベテラン編集者・清家(片桐はいり)、カメラマン・三田(こがけん)ら個性派メンバーが集まり、雑誌づくりがスタート。
笑いと情熱に包まれながらも、現実の厳しさを突きつけられる展開となりました。
そして第2話では、新メンバーの登場で編集部はさらにドタバタ劇へ!「犬が好き」という気持ちだけでは乗り越えられない現実や、仲間とのすれ違い…。
でもその中に、確かに見える“人と犬の絆”。
編集部がどんな形でひとつになっていくのか――今回も見どころたっぷりの内容でした。
犬がくれる癒しと、人が持つ優しさが絶妙に重なった物語。ぜひ最後まで一緒に楽しんでいってくださいね。
シバのおきて2話あらすじ|デコシバ企画で波乱の幕開け
犬専門誌「シバONE」に新風をもたらしたのは「ダサいっすね」と放った新藤陽人(篠原悠伸)。
ライター志望の彼は手作りの犬用デコ衣装を持ち込み、その発想力が買われて即採用。
相楽(大東駿介)は次号の目玉として“デコシバ”特集を決断するが「もっと実用記事を」と主張する石森(飯豊まりえ)と衝突する。
ベテランの清家(片桐はいり)は読者参加型「突撃!隣のシバライフ」を提案し、人気投票で勝負へ。
三田(こがけん)の撮影は順調、石森は“柴犬サッカー”に挑戦し、新藤がユニフォーム衣装を仕立て、上村智輝(水川かたまり)も助っ人に。
だが撮影中、雷に驚いた看板犬・福助が脱走。
必死の捜索で無事保護され、滑沢(松坂慶子)は「首輪なしで歩かせるのは危険」と叱責する。相楽は自らの甘さを反省し、“信頼と安全”を柱に新企画を構想。
やがて第2号は完成し、打ち上げは石森の実家「鬼だいこん」で和やかに。
だが喫茶店のマスター(黒田大輔)から廃刊の噂を聞いた石森は動揺。
さらに社長(勝村政信)から「一か月で『パチンコ帝国』を超えねば廃刊」と通告され、編集部の結束は揺らいでいく――。
それでも彼らの眼差しの先には、まだ小さな希望の光が宿っていた。
シバのおきて2話ネタバレ|福助の脱走で見えた編集部の絆
雷鳴が響いた瞬間、看板犬・福助が驚いて外へ飛び出した。撮影現場が一気に騒然となり、相楽(大東駿介)をはじめ編集部全員が街中を駆け回る大捜索に。
ドタバタ劇の中で、普段は口論ばかりだったメンバーが自然と協力し合う姿が印象的だった。
石森(飯豊まりえ)は冷静に指示を出し、カメラマンの三田(こがけん)は通行人に福助の写真を見せて声をかける。
新藤(篠原悠伸)も手作りの衣装を抱えたまま走り続け、編集部の一体感が次第に生まれていく。
ようやく見つかった福助は泥だらけ。それでも無事に戻った姿に、全員がほっと笑顔を見せた。
獣医師の滑沢(松坂慶子)は「首輪もなしで外に出るなんて危険すぎる」と厳しく叱責するが、その言葉には“犬を守るための愛情”がこもっていた。
相楽はその言葉を胸に刻み、自分が“犬の気持ちをわかっているつもり”だったことを痛感する。
雑誌づくりも同じ――読者や仲間の声を聞かず、突っ走っていたのかもしれない。
福助の脱走は、編集部全員がもう一度原点に戻るきっかけとなった。
愛犬と向き合うように、互いを尊重しながら一つのものを作り上げていく。
その瞬間、「シバONE」はただの犬雑誌ではなく、心をつなぐチームの物語へと変わっていった。
シバのおきて2話考察|相楽が気づいた“本当のリーダー像”とは
第2話で印象的だったのは、福助の脱走という事件を通して、相楽(大東駿介)がようやく“本当のリーダー”としての一歩を踏み出す姿でした。
創刊号を終えたばかりの編集部は、方向性の違いから意見がぶつかり合い、相楽自身も「結果を出さなければ」という焦りばかりが先に立っていました。
そんな中で起きた福助の逃走は、まるで「仲間を信じていない自分」への警鐘のようにも見えます。
雷に怯えた一匹の犬を必死に探す中で、石森(飯豊まりえ)や新藤(篠原悠伸)、三田(こがけん)たちは誰かに命じられたわけでもなく、それぞれが自分の判断で動きました。
その光景を目の当たりにした相楽は、“導く”ことの意味を初めて理解したように思えます。
滑沢(松坂慶子)が放った「首輪もなしで外に出るなんて危険」という一言も、犬への愛情と責任を込めた叱責でした。
相楽はその言葉を胸に刻み、自分もまたチームを守るために何ができるかを考え始めます。
リーダーとは指示を出す人ではなく、信じて任せる人。
支配ではなく信頼でつながる関係こそが、組織を強くしていく――福助の脱走は、それを気づかせる象徴的な出来事でした。
ラストで見せた相楽の表情には、かつての焦りではなく、仲間と共に前を向こうとする穏やかな決意が宿っていました。
まとめ|犬と人をつなぐ優しいドラマに込められたメッセージ
『シバのおきて』第2話は、笑いと涙のドタバタ劇の中に“人と犬、そして仲間との絆”という深いテーマが込められていました。
犬を愛する人たちの物語に見えて、実は“人を信じる勇気”を描いた回でもあります。
福助の脱走は、相楽(大東駿介)たちにとっての試練であり、同時に再出発の合図でした。
相手を理解しようとする気持ちがなければ、信頼は生まれない。
これは犬との関係にも、チームの関係にも通じる普遍のメッセージです。
編集部が一丸となって福助を探し回る姿は、どんな困難でも“支え合うことで乗り越えられる”ことを教えてくれました。
ラストで描かれた打ち上げの場面も印象的で、笑顔の裏にあるそれぞれの不安や迷いが、逆に人間らしくて温かい。
そんな彼らの姿に、自分の職場や仲間を重ねた人も多かったのではないでしょうか。
仕事でも家庭でも、人は誰かと関わりながら成長していく――このドラマは、そのシンプルな真理をやさしく包み込んで見せてくれる。
福助という存在が、ただの犬ではなく“心の鏡”のように感じられるのもそのためです。
シバONE編集部の奮闘は、まだ始まったばかり。次回、彼らがどんな挑戦に立ち向かうのか、引き続き見届けたくなる第2話でした。
『シバのおきて』の第1話からの展開や見どころを一気にチェックしたい方はこちらへ
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