19番目のカルテ3話あらすじネタバレあり感想|津田健次郎が語った命の重さ

2025年夏にTBS系日曜劇場枠で放送中のドラマ『19番目のカルテ』は、富士屋カツヒトによる漫画「19番目のカルテ 徳重晃の問診」を原作とした作品で、松本潤さんがキャリア30年目にして初の医師役に挑んでいる点でも注目を集めています。

脚本は『コウノドリ』シリーズなどを手がけた坪田文さんが担当しており、“総合診療医”という視点から描かれる医療の現場が、これまでにない味わいを見せています。

第3話では、声を生業とするアナウンサー・堀田義和を津田健次郎さんが演じ、喉頭がんを患った患者が「声を残すか、命を守るか」という究極の選択に直面。徳重(松本潤)と外科医・康二郎(新田真剣佑)の意見の衝突も描かれ、キャストの表現力が印象的でした。

また、病院内を中心としたロケ地や医療シーンのリアリティにも注目が集まっており、本作の見どころのひとつと言えそうです。

この記事では、第3話のあらすじやネタバレ感想を中心に、キャスト情報や原作漫画との関連性、ロケ地、そして視聴率の動向なども交えてご紹介します。

“19番目”に込められた役割と意味を、あらためて考えさせられる回だったように思います。今後どんな症例と人間模様が描かれていくのかも楽しみなところです。

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津田健次郎が演じるアナウンサー堀田の選択|声と命を天秤にかけた第3話の葛藤

声を仕事の命綱としてきたアナウンサー・堀田義和(津田健次郎)が、咽頭がんと診断される――

第3話では、この知らせをきっかけに、堀田が“声を失う可能性”と“命を救う選択”の間で揺れる姿が描かれました。手術を受ければ助かる可能性は高い。

しかし、声が変わってしまえば、アナウンサーという職業そのものを続けられなくなるかもしれない。

そんな彼の迷いを、津田健次郎さんが静かに、そして確かに表現していました。

普段は朗々と響く声が、診察室ではどこか沈みがちで、言葉の端々に滲む“恐れ”が印象的でした。

声を守りたいという気持ちは、単なるこだわりではなく、自分の人生や役割を支えてきた証そのもの。

だからこそ、それを失うかもしれない現実は、簡単に受け入れられるものではなかったのでしょう。

やがて徳重の言葉に背中を押され、堀田は自らの決断を番組で視聴者に語ります。その姿は、怖さを抱えながらも前を向こうとする人間の強さを映し出していたように思えました。

津田さんが発する“声”の重みは、俳優としてではなく、声優としてのキャリアをもつ彼だからこそ伝わるものがありました。

だからこそ、堀田が「声を失う怖さ」と「伝えたい想い」の間で揺れる姿に、より説得力が生まれていたのかもしれません。

共感やリアリティの深さは、視聴後も心にじんわりと残りました。

キャストの演技が光る対立シーン|松本潤×新田真剣佑が“正しさ”をぶつけ合う

第3話では、総合診療医・徳重(松本潤)と外科医・康二郎(新田真剣佑)の対立がひとつの軸として描かれていました。

診断を下された堀田アナに対し、康二郎は「早期手術こそが最善」という立場を崩さず、それが命を守る道だと主張します。

一方、徳重は患者の心情に寄り添いながら、納得と選択の重要性を静かに訴えていく。この“正論 vs 納得”の構図は、現代医療が抱えるひとつの問いでもあるように感じられました。

そんな緊張感あるやり取りを支えていたのが、松本潤さんと新田真剣佑さんの演技です。

医師としての立場の違いだけでなく、価値観や人生観の衝突までをにじませるような演技には、目を奪われました。

とくにカンファレンスのシーンでの言葉の応酬は、互いがプロとして向き合っている緊張感に満ちていて、見応えがありました。

その後、病院のベンチでふたりが言葉を交わす場面では、少しだけ肩の力を抜いた空気が流れ、医師としてだけでなく“人としての思い”が見えたようにも感じられます。

強く言い合った後の静かな会話が、逆に関係の温度を伝えてくれるようでした。

ふたりの対立は一見ぶつかり合いに見えるかもしれませんが、どちらも「患者のために」という想いに根ざしている点が印象的でした。

その“ぶつけ合い”は、信念の表れとして伝わってきたからこそ、余韻が残ったのかもしれません。

キャストふたりの誠実な表現があってこそ、医療ドラマとしての重みが一段と増した印象を受けました。

原作漫画との違いと共通点は?|“19番目”に込められた意味と赤池登の助言

第3話では、徳重(松本潤)とその師匠である赤池登(田中泯)が久しぶりに顔を合わせる場面が描かれました。

かつて総合診療という分野をメディアに取り上げた堀田アナが、再び“原点”を求めて赤池の元を訪ねようとする――その流れから、赤池の存在が物語に深く関わっていきます。

原作漫画でも、赤池という人物は大きな影響力をもつ存在として描かれていますが、ドラマ版では田中泯さんの静かで重厚な演技が、その“重み”をより際立たせていた印象です。

徳重が患者や同僚との関係の中で“丸く収めよう”としがちな部分に対し、赤池は「それでいいのか」と問う。

対立を恐れず、正面からぶつかる覚悟を促すようなその姿勢には、総合診療医としての矜持が滲んでいました。

「18の専門があるからこそ、俺たち19番目がいる」赤池が放ったこのセリフは、原作でも印象深い場面ですが、ドラマではその言葉の重みがより感情に響くような演出になっていたように感じられます。

“専門医と患者の間に立つ”という、目立たないけれど確かに重要な役割を担う存在。

それが「19番目」の意味なのだと、視聴者にもやさしく伝わってきました。

なお、ドラマ版では赤池の登場タイミングや立ち位置に原作との違いがあるものの、全体を通して伝わってくるテーマやメッセージには一貫性があるように思えます。

演出や構成の違いを楽しみながら、原作との共通点を探してみるのもひとつの見方かもしれません。

ロケ地はどこ?病院内のリアルな描写と医療監修のこだわり

『19番目のカルテ』では、医療現場をリアルに描いた映像美も大きな魅力のひとつです。

第3話の舞台となった魚虎総合病院の内部や診察室、カンファレンスルームのシーンは、照明や機材の配置にいたるまで丁寧に作り込まれており、実際の病院を思わせるような臨場感がありました。

ロケ地に関しては公式から詳細な発表はされていませんが、視聴者の間では千葉県内にある実在の大学病院や医療施設ではないかという声もあるようです。

廊下の雰囲気や階段の造りなどから、ドラマファンの間でいくつか候補が挙げられていました。

また、本作では総合診療科をリアルに描くために、医療監修として生坂政臣医師が参加しています。

実際に千葉大学医学部附属病院で総合診療科を立ち上げた経験を持つ医師であり、現場を知る人の視点が反映されていることは、細部の描写にも表れているように感じられます。

とくに総合診療科の診察室は、どこか風が通っているような穏やかさがあって、まるで離島の病院のような温かさも感じました。

患者さんが本音を語れる空間に見えたのも印象的で、個人的にはとても好きな雰囲気です。

診察時の医師の目線、患者との距離感、カルテへの記録の仕方なども過剰になりすぎず、だからこそ“リアル”に映るのかもしれません。

ロケ地の空気感と医療監修のバランスが、このドラマの説得力を静かに支えているように思えました。

第3話の感想と視聴率の動き|第4話は“生活習慣病と夫婦のすれ違い”へ

第3話では、命にかかわる医療判断を前にした“声の職人”堀田アナの葛藤が丁寧に描かれていました。

声を守りたい、でも命も捨てられない――その当たり前の迷いを、決して派手ではないけれど、静かに力強く描いた印象があります。

患者本人の過去や人生に寄り添いながら、一緒に選択の道を考えていく姿勢こそが、総合診療科らしさなのかもしれません。

徳重(松本潤)と康二郎(新田真剣佑)の“正論のぶつかり合い”も見応えがあり、それぞれの立場と信念がぶつかり合うことで、医療ドラマとしての厚みが増していたように感じられました。

また、堀田役の津田健次郎さんの声と表情が視聴者の心に響いたという声もSNSで散見され、演技に注目が集まっていたようです。

視聴率に関しては、初回から安定した推移を見せており、第3話でも一定の関心を維持している様子です。

リアルな医療描写と人間ドラマのバランスが、じわじわと評価を高めているようにも思えます。

次回・第4話のテーマは“生活習慣病”。糖尿病を患う夫とその妻が登場し、病気だけでなく夫婦の心の距離も描かれるとのこと。

浜野謙太さんと倉科カナさんの夫婦役にも注目です。滝野(小芝風花)の診察がどのように展開していくのかも楽しみです。

▶19番目のカルテ全話あらすじ感想はこちらからどうぞ(放送後随時更新)

19番目のカルテ|全話ネタバレ感想まとめ【キャスト・原作・放送日程も紹介】
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