ドラマ『最後の鑑定人』第4話では、過去と現在が交差するような重厚な展開が描かれました。
物語の鍵を握るゲストキャストとして登場したのは、佐藤めぐみさんと西垣匠さん。
それぞれ元刑事とその関係者という立場で物語に深く関わっており、今回のドラマの中でも特に感情の揺らぎが丁寧に描かれていたように思います。
物語の軸となるのは、7年前に起きた通り魔事件。
その当時、科捜研にいた土門(藤木直人)が行った鑑定が関係しており、現在の事件とどう結びついているのかが少しずつ明かされていきます。
過去の判断と向き合うことになった土門の姿には、視聴者それぞれが感じるものがあったかもしれません。
また、今回のストーリーではスニーカーやノートといった遺品が“証拠”として浮かび上がってくる展開があり、そこに込められた思いが非常に印象的でした。
ネタバレを含む感想としては、誰かの正義と誰かの守りたかったもの、そのはざまにある葛藤が心に残る内容だったと言えるかもしれません。
この記事では、『最後の鑑定人』第4話のあらすじや登場キャストの見どころ、ゲストの役割、そして配信情報にもふれながら、感想とともに振り返っていきます。
視聴後の考察にもぜひご活用ください。
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ゲスト佐藤めぐみ演じる元刑事の決意とは?始まりは遺品鑑定依頼からだった
『最後の鉱定人』第4話では、ゲストとして登場した佐藤めぐみさんが元刑事・西村葉留佳を演じ、その存在が物語の核となりました。
彼女の母・民代(渡辺杉枝)が持ち込んだ遺品鑑定依頼が、7年前の通り魔事件と再び土門(藤木直人)を結びつけることに。
依頼のきっかけは、葉留佳の遺品に科探研時代の土門の名刺が残されていたこと。
娘の死の真相に近づこうとする母の姿は、静かながら強い決意を感じさせます。
葉留佳の遺品には、引き裂かれたノートや空のクリアボックスなど、当時の記憶が封じ込められているような品々が含まれており、土門にとっても無関係ではいられないものでした。
葉留佳が亡くなる前日に「7年前の犯人に会ってくる」と母に話していたという一言が、過去の事件に新たな光を当てます。
この遺品鉱定をきっかけに、物語は一気に過去と現在を交錯させながら、真実へと向かいはじめます。
遺されたものが語る声に耳を傾けること――それこそが、この回の主題のひとつとも言えるのかもしれません。
さりげなく収められた前線に立たない人物の正義にも注目です。
その正義が、物語全体に深みを与えていました。
過去に目を背けず、丁寧に向き合おうとする姿勢が、視聴者の心にも強く響く回となっていたのではないでしょうか。
最後の鑑定人 土門の過去|通り魔事件の誤認逮捕がもたらした代償とは?
『最後の鑑定人』第4話では、土門(藤木直人)の過去と深く関わる“通り魔事件”が再び浮かび上がりました。
7年前、土門は当時科捜研に所属しながらも、誤認逮捕の疑いがかかる展開に巻き込まれていたようで、その事件がきっかけで警察組織を離れたという背景が描かれます。
視聴者にとっても、これまで語られてこなかった土門の内面に触れる重要な回となった印象です。
事件は、連続通り魔による犯行として当初は軽微な傷害で始まりましたが、次第に凶悪化し、死者を出すまでに発展。
逮捕されたホームレスの真鍋は、当初自白するものの、後に供述を翻します。
証拠不十分で釈放された彼に対し、土門は確実な物証を見つけられずに無念を抱えたまま、その後の進展もないまま終わってしまったようです。
この一件で、捜査に当たっていた葉留佳(佐藤めぐみ)もまた責任を問われる形となり、マスコミからの批判を受け警察を辞職。
その彼女が亡くなり、遺品に土門の名刺が残されていたことで、事件の記憶がふたたび呼び起こされることになりました。
誤認逮捕かもしれないという重い判断を背負ったまま7年の月日が流れたという土門の苦悩は、彼の現在の姿勢にもつながっているように感じられます。
このドラマの中で描かれる“鑑定”とは、科学的でありながら、人の心の動きとも深く結びついているのかもしれません。
ゲスト西垣匠が熱演!スニーカーに残された想いを受けとめた後悔とは?
『最後の鑑定人』第4話では、ゲストキャストの西垣匠さんが、元非行少年・土木隼人役で登場。
その存在が物語の核心を大きく動かしていきます。
過去に起きた通り魔事件に関わっていた人物として、土門と高倉の前に現れた土木。
彼の過去と現在が交差する中で、一足のスニーカーが事件の真相を語り出します。
スニーカーは、葉留佳(佐藤めぐみ)から贈られたもの。
高卒認定試験に合格したことを祝って渡されたものでしたが、それが事件現場の痕跡と一致。
隠していた記憶と対峙せざるを得なくなった土木の表情には、深い後悔と戸惑いがにじんでいました。
西垣さんの演技が、その揺れ動く感情を丁寧にすくい取っていたのが印象的です。
そして土木・西垣匠さんがパパであったこと。
家族の為にも「過去に向き合い前に進む」ことを決意したようにも思えました。
とてもパパ役もお似合いでした。
本人が背負った重荷や優しさにも気づかされるような展開でした。
『最後の鑑定人』という作品が持つ“鑑定”の意味の広さが、こうしたシーンからも感じ取れるのではないでしょうか。
また、ゲストの力強い演技がストーリーを高め、感情の深みを加えていたように感じられます。
視聴後には胸に残る余韻がありました。私…。ちょっと泣いてしまいました。
地理的プロファイリングと再鑑定|尾藤との連携で導いた真実と“元夫婦”の絆
『最後の鑑定人』第4話では、土門(藤木直人)と尾藤宏香(松雪泰子)による再鑑定と地理的プロファイリングが事件解明の鍵となりました。
科学的な手法を駆使しつつも、積み重ねられた信頼関係や過去の背景がにじむシーンも多く、視聴者にとって“元夫婦”という設定がより意味を持つ回だったように思えます。
今回は、葉留佳が遺品として残していたノートやスニーカー、現場に残された痕跡など、複数の物証が登場。
土門が自らの鑑定に自信を持ちながらも、かつて主張しきれなかった悔いが随所ににじんでいました。
一方の尾藤は、土門の過去を知る立場としてそっと背中を押し、今回の再鑑定に協力。
研究所を飛び越えてのやり取りは、まさに“プロ同士”の呼吸の良さを感じさせるものでした。
土門と尾藤がかつて夫婦だったという事実が、この2人のやり取りに独特の温度感をもたらしていたのも見逃せません。
二人が夫婦とは本当にびっくり!でも言われてみれば今までの関係性を考えるとそうだったかも。
関係性は変わっても、根底に流れる信頼や理解は健在で、それが同じ事件に向き合う中で自然とにじみ出ていた印象です。
地理的プロファイリングで事件の発生地と人物の関連性を導く過程は、まさにこのドラマならではの見せ場。
技術と経験、そして信頼が交差する瞬間に“鑑定”の奥深さが表れていました。
まとめ:第4話の感想と今後の展開予想
第4話では最後の鑑定人土門の過去が明らかになりました。
“過去”とそれぞれが今抱えている思いが重なり合うような、深いドラマが描かれていたように思います。
最後は残された被害者家族に謝罪をして償っていくか?と問われている感じがしました。
これからとくにゲストの佐藤めぐみさんと西垣匠さんが演じた人物像には、それぞれの“正義”や“後悔”がにじみ出ており、単なる事件解決の枠を越えた人間ドラマとしての深みを与えていました。
個人的には佐藤めぐみさんが演じた西村葉留佳は生きて償ってほしかった。
また、“地理的プロファイリング”や“再鑑定”といった手法がストーリーの中にうまく織り込まれ、刑事ドラマとしての見応えもしっかりと担保されていた印象です。
藤木直人さん演じる土門と、松雪泰子さん演じる尾藤の関係性――元夫婦という背景があるからこその息の合った捜査も、今後のドラマ全体の鍵となっていくのかもしれません。
彼らの静かな絆が、ドラマの空気に深みを与えているようにも思えました。
次回第5話では、再び土門の過去に関わるエピソードが描かれる可能性もありそうです。
現在はフジテレビで水曜よる10時に放送中。
見逃し配信TVerやキャストのインタビューなどもあわせてチェックしておくと、ドラマの奥行きがより深まるかもしれません。
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