Huluオリジナルドラマ『放送局占拠後 SEQUEL』後編がついに配信されました。
前編で描かれたのは、救急搬送中に意識を失った伊吹裕志(加藤清史郎)が、目を覚ますと保育園を模した不可解な空間に閉じ込められているという衝撃の状況でした。
そこには銀行員や元刑務官、裁判員、工場勤務の男、そして“新空港占拠”で知られる駿河紗季(宮本茉由)ら、互いに面識のない6人が集められ、拳銃を構えた保育士人形から「悪い鳥を見つけろ」という謎めいた指令が下されます。
室内には白いカラスの置物や「#WCC9」「#WCC10」という暗号など、過去の出来事を連想させる手掛かりが散りばめられており、ただの監禁劇では終わらないことを示唆していました。
誰が何のためにこの“ゲーム”を仕組み、何を裁こうとしているのか、その真の狙いはまだ明かされていません。
後編では、こうした伏線がどのように回収されるのか、そして新たに何が暴かれるのかが最大の注目点。張り巡らされた謎が次々と姿を現し、物語がどの方向に進むのか、読者・視聴者の想像力をかき立てます。
本記事では、この後編で描かれた出来事をネタバレあらすじと考察で整理し、シリーズが投げかけるテーマや次回作への布石を探っていきます。
放送局占拠後SEQUEL後編ネタバレあらすじ
保育園を模した不可解な監禁空間に閉じ込められた伊吹裕志(加藤清史郎)と6人の男女。
銀行員の麗子(智順)、元刑務官の黒部(坂田聡)、工場勤務の界人(渡辺裕太)、裁判員の聖(吉田怜香)、そして“新空港占拠”で名を馳せた駿河紗季(宮本茉由)──全員がかつて吾妻恭一の「はくば保育園」立てこもり事件に関わっていたことが判明します。
中央には拳銃を構えた保育士人形が置かれ「悪い鳥を60分以内に見つけろ」という指令とともにカウントダウンが開始。
負傷した駿河は小部屋のパソコンで暗号「#WCC10」を調べるが、天井の銃に撃たれ倒れてしまう。
伊吹は駿河と協力し界人らを問い詰め、暗号がWHITE CROW CHALLENGEという“悪魔のゲーム”を示すものだと突き止める。
これは参加者にピラミッド型の指令を与え、頂点には「自殺」が置かれた恐怖のシステムだった。
やがて伊吹は、この中にサイトの運営者=八咫烏がいると確信し、麗子の不自然な行動から正体を見抜く。
麗子は「闇を裁くために指示を出した」と告白するが、人形が暴走し麗子を銃撃、場内は騒然となる。
さらに伊吹は、駿河がこのプログラムの開発者であり、彼女が去り際にblue(青鬼)から「これから本番です」というメールを受け取る姿を目撃。
悪い鳥の正体は判明したが、真の仕掛け人はまだ動いていることが示唆され、物語は新たな謎を残して幕を閉じました。
放送局占拠後SEQUEL後編考察|監禁の真相とは?悪い鳥の正体は八咫烏⁉
後編で描かれた監禁空間は、単なる復讐や見せしめではなく、過去の「はくば保育園」事件を下敷きにした“裁き”の場であったことがうかがえます。
6人全員が事件に何らかの形で関わっており、保育士人形や白いカラスの置物、「#WCC9」「#WCC10」という暗号などが散りばめられていたことからも、監禁の舞台そのものが参加者の過去と罪をあぶり出すために意図的に構築された可能性が高いでしょう。
WHITE CROW CHALLENGEは、ピラミッド型の指令構造を持ち最終段階には“自己犠牲”を強いる指令が設定された恐怖のゲームで吾妻恭一はその犠牲者となりました。
伊吹が読み取ったように“悪い鳥”という言葉は単なる比喩ではなく、このゲームを動かしてきた“八咫烏”を指し示すものと考えられます。
麗子の告白は、自身の行為を「闇を裁くための正義」と位置づけ、園長の不正を暴こうとしたことを語っていますが、その動機や方法がどこまで彼女一人の判断だったのかは断定できません。
後編では、監禁の真相と悪い鳥の正体が明かされる一方で、まだ語られていない部分が多く、視聴者に“この先に何が待つのか”という新たな期待を残す結末となりました。
放送局占拠後SEQUEL後編考察|陰で操る人間は誰?犯罪計画書を立てたのはやはりあの人?
後編では、八咫烏=麗子の告白によって監禁劇の仕組みが一気に表面化しましたが、それだけでは説明しきれない構図が見えてきます。
麗子は園長の不正を暴くために吾妻を動かし、駿河紗季が開発したSNS拡散型プログラムを盗み、手を加えて世に放っていたことが明らかになりました。
とはいえ、監禁空間そのものや犯罪計画書の緻密さは、伊吹が気付いた通り、麗子単独の仕業とは考えにくいもでした。
むしろ駿河紗季自身がかつて作ったWHITE CROW CHALLENGEが改変され、利用されてきた経緯や、彼女が録画を用いて麗子の自白を世にさらそうとしていた行動から、駿河がこの“舞台”の構築に深く関与していた可能性がうかがえました。
駿河は5年前に開発したプログラムが乗っ取られ、結果的に“悪魔のゲーム”となってしまった経緯を知り、それを逆手に取って自らの手で暴露劇を進めていた。
しかし、それにはやはり裏があるとも思いました。
もうひとつ、伊吹を救急搬送時に連れだしたのはやはり駿河紗季だったことも判明しました。
駿河が監禁場所から去り際に受け取ったblue(青鬼)からの「これから本番です」というメールが、さらに背後に別の“設計者”(青鬼)が存在することを強く示唆しています。
後編は、八咫烏の正体を明かしつつも、真の仕掛け人は誰なのかという最大の謎を残し、シリーズの次なる展開を予感させる終わり方になっていると言えるでしょう。
まとめ|シリーズは終わらない?後編が残した“本番”の謎に期待
後編を通して、八咫烏=麗子の正体やWHITE CROW CHALLENGEの構造、吾妻を取り巻く人間関係など、長く張られていた伏線の多くが明かされました。
しかし同時に、新たな謎と“次なる予告状”ともいえる要素が残されたことが、このSEQUEL後編の最大のポイントでしょう。
駿河紗季がかつて作ったプログラムが乗っ取られ、麗子に利用されていたこと、そして駿河自身がすべてを録画し暴露する役割を担っていたことが判明しましたが、去り際に受け取ったblue(青鬼)からの「これから本番です」というメールが、物語がまだ終わっていないことを強く示唆しています。
この言葉は、新たな占拠計画の始動を意味するのか、それともシリーズ全体を揺るがす別の仕掛けの序章なのか──いずれにせよ、視聴者や読者に「次は何が起こるのか」という期待感を抱かせるには十分です。
伊吹がラストに自問した「人はなぜ戦うのか」というフレーズも、今後のテーマや彼自身の物語がさらに続いていくことを暗示しているように聞こえます。
SEQUEL後編は、これまでの真相を提示しながらも“本番”を残すことで、占拠シリーズ全体を新たなステージへ導く布石となったと言えるでしょう。
続編や次回作で、この“本番”がどのように描かれるのか、ますます目が離せません。
アラカンサヲリのひとこと
Huluオリジナルドラマ『放送局占拠後 SEQUEL』後編は、放送局占拠の続編へと確実につながっていくような内容でした。
これまでの占拠シリーズが一貫して掲げてきた「真実が嘘に塗り替えられる」「SNS拡散」というテーマも、今回改めて強調されていたように感じます。
闇の根本はまだ解決していないのではないか…そんなモヤモヤが私の中にも残りました。
あくまで私の見解ですが、ラストで伊吹が語った
「人はなぜ戦う。守りたいものがいるからなのか、それとも己の正義を貫くためなのか?俺にはまだわからない、だから俺は戦い続けていくしかない。答え見つかるまで」
という言葉を考えると、次の占拠シリーズは『大病院占拠』『新空港占拠』そして今回の『放送局占拠』で描かれたキーワードや人物たちが再び交差する構成になるのでは…と想像せずにはいられません。
放送局占拠のラスト1分で登場した裕子?の存在にも注目ですよね。
正義と名の目的は果たされるのか、それとも再び闇に落ちてしまうのか──次の占拠シリーズがますます楽しみです。
「放送局占拠」の全話あらすじ・考察をまとめた記事も公開中です。
伏線や人物関係をおさらいしたい方はぜひこちらへ👉【放送局占拠全話ネタバレ考察】
後編をより深く楽しむためには、前編の謎解きと伏線を押さえるのがポイントです。
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