8月2日に放送された『放送占拠』(日本テレビ系)第4話では、主人公・武蔵(櫻井翔)が再び命の危機に直面しました。
体内に流れ込んだのは、妖“ベニアカジョロウグモ”の遅効性の毒──。
彼が閉じ込められたのは雑居ビルの一室でしたが、これまでも『大病院占拠』や『新空港占拠』で幾度となく危機を乗り越えてきた武蔵です。
今回もその知恵と執念で、妖たちが仕掛けた罠の裏にある“真相”にたどり着いていきます。
注目は、妖の1人である“唐傘”の正体が判明した点。
さらに、新たに浮かび上がったキーワード「傀儡子(くぐつし)」が物語の核心に深く関わってくる予感も。
般若、妖怪の面をかぶったキャラクターたちは、いったい何者なのか?そしてのっぺらぼうの正体は?彼らの背後にいる“黒幕”の存在も見え隠れし始めました。
本記事では、そんな第4話のネタバレ感想とともに、妖怪キャストたちの背景や今後の展開予想を含めて深掘りしていきます。
伊吹(加藤清史郎)ら指揮本部の動きも含め、シリーズの流れを知っている人ほど楽しめる考察をお届けします。
のっぺらぼうや般若ら“妖”の動きが活発化し、真の目的がいよいよ浮き彫りに──。
視聴者の予想を裏切る仕掛けが随所に散りばめられた展開でした。
放送占拠4話ネタバレを解説!ベニアカジョロウグモの毒と閉じ込められた武蔵はいかに?
第4話では、“妖”の一員である人物から仕掛けられた罠により、武蔵三郎(櫻井翔)が再び命の危機にさらされます。
今回の毒はなんと、遅効性の「ベニアカジョロウグモ」の毒。
まるで妖怪のような名称ですが、実際に存在する毒グモで、数時間〜数日後にじわじわと症状が現れる厄介なタイプです。
毒を注入された直後はまだ動ける状態であるため、武蔵はひとり、閉じ込められた雑居ビルの一室で真相を探ることになります。
これまでも『大病院占拠』では爆発、『新空港占拠』では首のマイクロチップといった命がけの罠がありましたが、今回は毒+監禁という二重のピンチ。
そんな極限状態でも、武蔵はリモートで指揮本部と連携し、部屋に残された建設会社の資料から都知事・大芝(真山章志)の過去を洗い始めます。
この再開発事業の資料こそが、物語の核心につながる重要な手がかり。
やがて“女郎蜘蛛殺人事件”という過去の未解決事件にたどり着きます。
この事件は、政策秘書を務めていた女性が命を落としたもので、内部告発を試みていた彼女が官製談合の口封じとして殺された可能性が浮上するのです。
毒の進行に苦しみながらも、冷静に状況を分析し、真実に近づいていく武蔵の姿はまさに執念の男。
妖に翻弄されながらも、少しずつ“占拠”の裏にある目的が見えはじめるスリリングな展開でした。
妖怪=悪と決めつけられない複雑な構図が、物語に深みを与えています。
妖怪“唐傘”の正体が判明!復讐の動機と人間ドラマを読み解く
『放送占拠』第4話で注目を集めたのが、“妖怪”の面をかぶった犯人のひとり、唐傘の正体が明かされた点です。
その中身は、かつて大芝都知事の政策秘書だった女性の夫・小笠原舷太(演:駿河太郎)。彼女は、大芝と建設会社の間で進められていた官製談合を内部告発しようとし、その直後に命を奪われました。
“女郎蜘蛛殺人事件”として片付けられたこの事件の裏に、組織ぐるみの隠蔽があったことが徐々に明らかになります。
唐傘=小笠原の行動は、テロではなく、妻を失った男の哀しき復讐劇。歪められた報道、正義を貫こうとした者が命を落とし、真相が闇に葬られるという理不尽さに対する、怒りが彼を“妖”に変えたのです。テレビ局を舞台に選んだのも、その思いを社会に訴えるためだったのでしょう。
この展開は、前回の“コックリさん”の回とも構造が似ています。いずれも、亡くなった身内が被害に遭い、真実をゆがめられた怒りから仮面を被り行動している。
妖怪の“仮面”は、恐怖演出ではなく、怒りや悲しみ、抗議の象徴とも言えるのです。
こうした人物描写により、単なる犯罪者ではない“妖怪キャスト”たちの人間味が浮かび上がってきます。
善悪では語れない“放送占拠”という行動の背景にある切実な事情に、視聴者の共感が集まっているのかもしれません。
般若が語った“傀儡子”の正体とは?妖たちの本当の目的に迫る
第4話では、妖のひとりである般若が、拘束されていた裕子(比嘉愛未)に対して、“傀儡子(くぐつし)”という謎の存在について語り始めます。
この言葉は本作で初登場となるキーワードで、妖たちがなぜ放送局を占拠し、人質を取りながらも情報公開という形を選んだのか──その理由と深く結びついているようです。
般若の話を聞いた裕子は混乱しながらも、真意を探ろうとします。
同じ頃、のっぺらぼうの面をつけた妖も不気味な存在感を強め、場面は一気に不穏な空気へ。
とくに注目なのは、都知事選候補者・沖野(片岡礼子)の表情。彼女は「傀儡子」という言葉を聞いた瞬間、何かに気づいたような反応を見せており、過去に関係があるのではと視聴者の想像をかき立てました。
また、毒に侵されていた武蔵三郎(櫻井翔)も、大芝都知事から「全部あの人がやった」と聞かされ、“傀儡子”という言葉を追っていきます。
大芝が監視カメラを意識しながら発言し、直後に椅子の電流にかけられる場面からも、“傀儡子”が警察や政治の中枢に関係している可能性が示唆されます。
このように、第4話では妖たちの「個人的な復讐」から一歩踏み込み、占拠事件全体の“構造的な目的”が明らかになりつつあります。
単なる私怨ではない、大きな悪を暴こうとする意図。その仮面の奥に隠された“本当の敵”──それが“傀儡子”なのかもしれません。
大芝の証言が示す“傀儡子”の影|警察内部に潜む黒幕の存在を予想する
第4話で鍵を握ったのが、大芝都知事(真山章志)の証言です。武蔵三郎(櫻井翔)は毒に冒されながらもリモートで大芝を追い詰め「全部あの人がやった」という言葉を引き出します。
そして彼の口から、“傀儡子(くぐつし)”という名前が明かされました。
その直後、大芝は設置されたカメラを不自然に気にし、椅子に仕掛けられた電流で攻撃されます。
この流れから、“傀儡子”が警察や政治の内部に存在する可能性が高まりました。
内部告発を封じるような仕掛けであることも印象的です。
武蔵たちの地道な調査すら妨害されているようで、組織ぐるみの隠蔽体質が浮かび上がってきます。
『新空港占拠』では“山猫”という黒幕がいましたが、今回も“妖”たちの背後に指示を出す存在がいる様子。
しかも、それは国家やメディア、警察権力と結びついているようにも感じられます。
現在、“傀儡子”の正体として有力視されているのが内閣官房長官です。
表向きは冷静な政治家ながら、息子が人質となっている状況でも異様に沈着で、情報の操作を感じさせる言動も見られます。
妖たちの個人的な復讐劇の裏に、国家レベルの隠された真相があるのか──。
いよいよ巨大な力の正体が輪郭を現しはじめています。
放送占拠第5話の展開予想|のっぺらぼう、般若の素顔と妖怪たちの正体とは?
第4話で明かされた“唐傘”の正体に続き、次なる焦点は“のっぺらぼう”と“般若”の素顔や動機に移ります。
シリーズ構成から見ても、第5話は前半戦の山場であり、妖たちが何者で、なぜ占拠に加わったのかが次々と明らかになっていくはずです。
のっぺらぼうについては、視聴者には「殺し屋」であることが明かされており、復讐者として行動していた唐傘とは明らかに立ち位置が異なります。
依頼を受けて動いているとすれば、彼を雇った黒幕──すなわち“傀儡子”の存在が背後にあると考えるのが自然です。
感情を抑えた冷静な言動からも、彼が私情ではなく任務として動いている可能性が高いといえるでしょう。
一方、般若は第4話で裕子に「傀儡子」という名を伝えました。
これは単なる復讐劇ではなく、警察やメディアといった権力構造に対する怒りを含んだ行動であることを示唆しています。
第5話では、この2人の素顔とともに、傀儡子の正体にも一歩迫る展開が期待されます。
さらに、他の妖たちの素顔や共通する背景も次第に明かされていくことで、占拠事件の全体像が浮かび上がり、物語は後半戦に向けて大きく動き出すことになりそうです。
登場人物たちの過去や選択も交錯し、複数の真実が重なり合う展開が予想されます。
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