『良いこと悪いこと』第6話は、物語全体の空気が一変するような“異様な静けさ”をまといながら進み、視聴者の予想を大きく揺さぶる展開となりました。
これまで積み重ねられてきた人間関係、疑惑、そして見えない力の存在が、一気に表面化し始めた印象です。
「何が正しくて、何が間違っているのか」——このドラマが描いてきたテーマがさらに揺らぎ、誰もが信じていた前提が少しずつ崩れていくような不穏さが漂いました。
第6話は、登場人物たちの行動の裏にある“感情”と“意図”が交差し、物語の核心に手が届きそうで届かない絶妙な緊張が続く回。
今回は、そんな第6話で生まれた新たな謎や違和感を丁寧に紐解きながら、次なる展開のヒントを考察していきます。
良いこと悪いこと6話あらすじ(ネタバレあり)
同窓会で22年ぶりに掘り起こされたタイムカプセルをきっかけに始まった連続殺人事件。
真相を追う高木将(間宮祥太朗)と猿橋園子(新木優子)は、次なる悲劇を止めようと奔走していた。
しかし状況は予想外の方向へ転がり始める。
園子が勤める週刊アポロのライバル最新号に「美人すぎる記者・猿橋園子 連続殺人犯疑惑⁉」という衝撃的な見出しが掲載され、急速に拡散してしまうのだ。
記事にはタイムカプセルや卒アル紛失の話、さらには園子と関係のあった同級生たちの死までが結び付けられ、あたかも園子が犯人であるかのような内容になっていた。
編集部には問い合わせが押し寄せ、SNSでは〈#猿橋園子〉が瞬く間にトレンド入り。
マスコミやYouTuberまで押し寄せ、園子は身の危険を感じるほど追い詰められていく。
逃げ場を失った園子は、学級委員長だった小林紗季(藤間爽子)を頼り、彼女の家へと身を寄せる。
しかし紗季の言葉や態度は、園子の中に新たな葛藤を生み、迷いを深めていく。
「正しい“いいこと”をしよう」という紗季の言葉を胸に、園子はある決断を下すが、その直後に4人目の犠牲者が発生し、事態はさらに混迷を深めていくことになる。
良いこと悪いこと考察①|黒幕に操られてた?小林紗季
良いこと悪いこと考察①――第6話で園子を追い詰める側に回った小林紗季(藤間爽子)。
しかし紗季は“黒幕”というより、長年抱えてきた感情を巧妙に利用された可能性が高い人物です。
小学生の頃、紗季はキングに密かに想いを寄せていました。
委員長に選ばれたのもキングの推薦がきっかけで、彼の存在は特別なものになっていったのでしょう。
しかし、クラスメートの悪ふざけで“キングとどの子の相合傘”が描かれたことから、紗季の心は大きく揺れます。
嫉妬と孤独が入り混じり、キングたちがどの子の筆箱を捨てた場面を見た紗季は、それを拾い倉庫に隠し、どの子を閉じ込めてしまうという暴走にまで発展してしまいました。
幼い心が壊れていく瞬間です。
さらに紗季を深く傷つけたのが、弟の自死。
園子が関わった記事が弟を追い詰めたという思い込みは、紗季にとって消えることのない痛みとなり、園子への憎しみを強めていきます。
大好きだったキングを奪われ、弟をも失った――紗季は“奪われる恐怖”を繰り返し経験してきたのです。
こうして積み重なった感情は、黒幕にとって“利用しやすい隙”になったと考える方が自然。
紗季は黒幕ではない。
むしろ彼女の弱った心を揺さぶることで、黒幕?が紗季を“動かした”可能性が浮かび上がります。
良いこと悪いこと考察②|黒幕は五十嵐編集長⁉松井健も関与?
良いこと悪いこと考察②――第6話で気になったのは、週刊アポロの五十嵐編集長の動きです。
園子の記事が炎上につながる形で掲載されたタイミング、そしてその直後の突然の退職――この流れにはどうしても不自然さが残ります。
編集長は園子に取材中止を繰り返し促しており、まるで“何かを知っていた側”のようにも見えました。
さらに不可解なのが新入社員の松井健。
東雲に頼まれて編集長を追ったと言いながら、情報流出の核心を新人とは思えないスピードで掴んできた点は大きな違和感です。
松井は単独で動いているというより、編集長の近くで“情報の橋渡し役”として利用されていた可能性も十分考えられうのではないでしょうか。
とはいえ、五十嵐が真の黒幕とは断定できません。
むしろ黒幕の計画を知らぬまま手伝わされていた“協力者”に近い存在にも見える。
編集長と松井の不自然な動きが重なる部分こそ、6話に潜む“見えない力”の正体に近づくヒントなのかもしれません。
良いこと悪いこと考察③|大谷典代の“冷凍殺害”は殺害計画のエラーだった?
良いこと悪いこと考察③――6話でもっとも不自然だったのが、大谷典代が“冷凍庫”で見つかった点です。
本来、連続殺人は「森のくまさん」の替え歌順で進んでいるはず。
しかし大谷はその並びに該当しない人物であり、次の標的になるはずがない存在でした。
にもかかわらず彼女が4人目の犠牲者になったという事実は、替え歌のルートそのものが崩れた=計画に“エラー”が生じた と見るのが自然です。
5話冒頭の“エラー画面”の伏線を思い出すと、この違和感はより濃くなります。
替え歌に従うなら本来狙われるのは別の人物。
それが急に大谷に切り替わったのは、黒幕側の計画が何らかの理由で狂った、もしくは“別ルートの犯人”が動いた可能性も浮かび上がります。
冷凍庫という極端な手口も、紗季や編集長の感情・立場では説明できません。
感情ではなく“処理”に近い行動であり、むしろ博士(真の黒幕)の意図が露骨ににじむ場面。
計画から外れた大谷が狙われた理由こそ、今後の真相に近づく最大のヒントなのかもしれません。
良いこと悪いこと考察④|黒幕はなぜ大谷典代を冷凍殺害を選んだ?
良いこと悪いこと考察④――大谷典代が“冷凍庫”で殺害された理由を考えるうえで鍵になるのが、このドラマ全体を貫くテーマである「過去の罪」と「時間」です。
大谷はタイムカプセルを掘り起こした張本人で、黒幕の指示を受けて動いていた可能性が高い人物。
しかし家族への危害をほのめかされ逆らえなかった中で「もうやめませんか?」と限界に達した瞬間、黒幕にとって“役目を終えた存在”となり切り捨てられたと考えられます。
そして、冷凍という極端な手口には、単なる証拠隠滅ではなく 「時間を止める」 という強い象徴性があります。
博士が過去の罪をテーマに復讐しているとすれば、22年前、いじめを“見て見ぬふり”してきた大谷は、まさに“時間を止めたまま逃げ続けた人間”。
その彼女に対して、黒幕は“その停滞した時間ごと封じるように”冷凍を選んだとも読み取れます。
大谷の死はただの4件目ではない。
「22年前から止まっていた時間を、冷凍という形で象徴的に終わらせた」
そう考えると、この殺害が物語の核心に近い意味を持っていることが見えてきます。
良いこと悪いこと考察まとめ|“黒幕”の影が見える
良いこと悪いこと考察まとめ――第6話では、紗季・大谷・編集長という三者の裏側に潜んでいた“22年前の影”が一気に浮かび上がりました。
紗季の行動は黒く見えながらも、その根底には奪われ続けた悲しみがあり、むしろ感情を利用された側。
編集長と松井の動きも、黒幕の計画に知らぬ間に組み込まれた“情報の歯車”のように見えます。
そして最も不可解なのが、大谷典代の冷凍殺害。
替え歌の順番を無視した異様な手口は、計画の“エラー”であり、黒幕の本当の意図がにじむ部分でもあります。
良いこと悪いこと6話時点で黒幕は逆に見えづらくなりましたが、今回示された小さな違和感の積み重ねこそ、真相へつながる最大のヒントと言えそうです。
良いこと悪いこと考察全話はこちら
『良いこと悪いこと』は1話ごとに“善と悪の境界”が揺らぎ、見るたびに新たな真実が浮かび上がる。
第1話から最新話までの考察や伏線をまとめた記事はこちら👇
良いこと悪いこと考察全話|タイムカプセルから卒アル⁉真相とは
アラカンサヲリのひとこと
6話を見終えて、アドレナリンが出すぎて眠れませんでした…^^;
まさかここまで心を揺さぶられるとは。
紗季の行動は黒く見えても、その裏には大切な人を失った痛みがあって、責めきれない気持ちになります。
大谷典代の冷凍殺害も衝撃的で、替え歌の順番を外れた“計画のズレ”が、逆に黒幕の冷たさを物語っているようでした。
そして今回少しだけ、タイトルの“良いこと悪いこと”の意味が見えた気がします。
自分では良いと思った行動が、誰かを傷つけてしまうこともあるし、悪いと決めつけられた行動の裏に優しさが潜むこともある。
その揺らぎが、人間らしさなのかもしれませんね。次回も怖いけど…楽しみです。


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