――父は、本当に“第三者”だったのか?
『しあわせな結婚』第4話では、ついに主人公・ネルラ(松たか子)が自分の記憶に導かれ、ある人物に対して驚くべき言葉を口にします。
「お父さんが布勢さんを殺したの?」。その相手とは、キャスト・段田安則さん演じる父・鈴木寛。
これまで静かに家族を見守ってきた彼に“犯人疑惑”が向けられたことで、物語は新たな局面に入ったようです。
第4話では、事件の記憶と家族の関係が複雑に絡み合い、見ている側にも「本当に信じていいのか」と問いかけるような展開が続きました。
記憶の中で見た“足”、そして黒川(杉野遥亮)の執拗な追跡。
さらには幸太郎(阿部サダヲ)の元恋人・内藤つばさ(小雪)が登場し、不倫問題を抱える父に関わってくるなど、人間関係も一気に混線していきます。
事件と家族、記憶と信頼が揺れ動く中、ネルラは何を信じ、誰を疑うのか。
そして本当に“秘密の真相”は父・寛にあるのか…。
この記事では、第4話のあらすじネタバレを中心に、登場人物たちの心の動きや物語の転換点、さらには注目キャストの演技にも触れながら、今後の展開を考察していきます。
気づけば、信じたくない真実に向き合わざるを得なくなっていた――そんな回だったかもしれません。
しあわせな結婚あらすじネタバレあり|キャスト阿部サダヲが提案した“別居”生活が始まる
別れたいわけじゃない。けれど、このまま一緒にいるのがつらい――。
そんな揺れる想いを抱えた幸太郎(阿部サダヲ)は、第4話の冒頭でネルラ(松たか子)に“少しの間、離れて暮らさないか”と提案します。
互いの気持ちを整理し、事件についても冷静に向き合う時間が必要だと感じたからこその判断でした。
ネルラもその申し出を静かに受け入れ、ふたりは別居生活をスタートさせることに。
これまで夫婦として寄り添ってきた日々が、少しずつすれ違っていく描写が切なく胸を打ちます。
とくに、事件の記憶が徐々に明らかになる一方で、互いへの不信感も見え隠れしており、視聴者にとっても“どうか離れないで”と願いたくなる展開です。
そんな中、空白となった幸太郎の家に刑事・黒川(杉野遥亮)が登場。
あたかも2人の別居を見越していたかのように現れた黒川は、ネルラが過去の事件の“真犯人”だと確信している様子を見せます。
彼の発する「奥さんは嘘つきですよ」という言葉が、静かに不穏な空気を漂わせるのです。
別居という物理的な距離をとったことで、夫婦としての絆にあらためて向き合う展開となった第4話。
それは同時に、周囲の人物がふたりの隙間に入り込んでくることも意味しており、今後の人間関係の変化が一層気になる展開となっています。
しあわせな結婚あらすじネタバレあり|キャスト小雪登場!“元カノ”と“父の不倫”が交錯する鈴木家の修羅場
週に一度の恒例行事――鈴木家の食事会に、まさかの“爆弾”が投下されることになりました。
その火種となったのは、幸太郎(阿部サダヲ)の元恋人であり、弁護士でもある内藤つばさ(小雪)の突然の訪問です。
インターホン越しに映った彼女の姿に驚くネルラ(松たか子)と鈴木家の面々。
そこから、家族の間に張りつめた空気が一気に広がっていきます。
つばさの目的は、鈴木寛(段田安則)への“手紙”の届け物。
その手紙は、不倫相手・夏目緑子の夫からのものであり、寛がその事実を知らずに関係を続けていたことが明かされます。
しかも緑子も「夫とは別れるつもり」だったと主張。
だが一晩経って冷静になった寛は、自分が迷惑をかけた相手に対し、きちんと慰謝料を払うと決意します。
この一連の騒動の裏では、幸太郎の“法律家としての顔”が活躍。
寛の弁護を引き受け、少しでも負担を減らすために調整役にまわる姿が印象的です。
元カノであるつばさとのやりとりもまた、ネルラとの関係に新たな火種を投げかけるきっかけとなりそうな気配があり、複雑な三角関係がにおわされました。
つばさの登場によって、単なる“夫婦の問題”から、“家族の問題”へと広がっていくのが第4話のもう一つの見どころ。
表向きは落ち着いて見える鈴木家ですが、内側ではさまざまな感情が交錯しはじめており、次なる波乱の予感を強く感じさせるエピソードでした。
しあわせな結婚あらすじネタバレあり|キャスト段田安則の異変…“父が犯人⁉”の言葉が残したもの
別れたくはない。でも、同じ家で過ごすのは少し苦しい――。
そんな思いを抱えた幸太郎(阿部サダヲ)は、事務所にやってきたネルラ(松たか子)に「しばらく距離を置こう」と告げます。
事件の記憶と、ふたりの間に漂う緊張感。
その両方を冷静に見つめるための“別居”でしたが、それが思わぬ展開を引き寄せていきます。
それは、鈴木家の週に一度の食事会の日。来ないと思われていた幸太郎が姿を見せ、ネルラは思わず笑顔に。
ですがその温かな空気は、ある一言で一変します。
ネルラが向かったのは父・寛(キャスト:段田安則)のもと。
「お父さんが布勢さんを殺したの? お父さんでしょ?」と、静かに、しかし確信を帯びた声で問いかけるのです。
寛はその言葉を受け止めきれないまま、腹部を押さえて倒れ込んでしまいます。
病気の発作なのか、動揺によるものなのかは明言されていませんが、娘の問いに何も言い返さなかったことが、かえって視聴者の想像を掻き立てる結果となりました。
これまで「家族を包み込む存在」として描かれてきたキャスト段田安則さん演じる父・寛。
その“静かさ”の裏に潜む過去とは?
記憶と感情が複雑に絡み合う中、第4話は一気にサスペンス色を強めていきます。
しあわせな結婚あらすじネタバレあり|キャスト杉野遥亮に“嫉妬”する阿部サダヲ…揺れる夫婦の距離
幸太郎(阿部サダヲ)がネルラ(松たか子)と距離を取る決意をした直後、事件のカギを握る刑事・黒川(杉野遥亮)が存在感を増していく。
黒川は15年前の事件当時、ネルラを最初に発見した人物だと語り、パトカーの中で彼女の表情を見た瞬間、「犯人だ」と感じたという。
その強い思い込みに、視聴者からも「黒川の目的は捜査なのか、それとも個人的な執着なのか」と疑問の声が上がるほど。
一方で、幸太郎の目に映る黒川は、ネルラに対して“特別な感情”を抱いているようにも映った。
15年も前の記憶に囚われ続けている黒川の姿に、幸太郎は言いようのない不安を感じる。
特に、ネルラが自ら黒川の車に乗り込み、「もう怯えない」と堂々と対峙する場面では、彼女の強さに驚くと同時に、自分が頼られていないことに寂しさすら覚える。彼女の背中が遠く見えた瞬間だったのかもしれない。
視聴者目線で見ると、この夫婦は互いに深く思い合っているものの、“信頼の温度差”があるように映る。
そして黒川の存在が、その微妙なズレを一層際立たせている。
嫉妬ともいえる感情を初めて見せた幸太郎の複雑な心情は、今後のふたりの関係に大きな影響を与えそうだ。
今後の展開で、幸太郎の揺れる心がどこへ向かうのか注目したい。
しあわせな結婚あらすじネタバレあり|キャスト野間口徹の登場が示す“裏の顔”と今後の展開は?
刑事・黒川(杉野遥亮)に執拗に追われながらも、少しずつ“事件の真相”に近づいていくネルラ(松たか子)。
第4話では、父・寛(段田安則)に「布勢さんを殺したのはお父さん?」と切り込む衝撃的な展開が描かれました。
長年信じてきた“家族”という存在に対する揺らぎは、視聴者にとっても大きな転換点となったはずです。
一方、黒川の過去を知る人物として登場したのが、警視庁警備部長・佐久間次郎を演じる野間口徹。その存在は控えめながらも、視聴者に「この男、ただ者じゃない」と感じさせる重みを放っていました。
黒川の異常な執着の背景には、佐久間との過去の因縁や、組織内での“見えない圧力”が関係している可能性も否定できません。
また、幸太郎(阿部サダヲ)は黒川に対する複雑な感情を抱きはじめます。
ネルラが助けを求めたのが自分ではなく黒川だったことを思ってしまい、必死にネルラを探すシーンがが印象的でした。
愛し合っていても、互いをどれだけ信じ切れるか――その“ズレ”が露わになった場面です。
そして、ネルラが「警察にひとつだけ嘘をついた」と語った“秘密”の中身とは何なのか?
第5話ではついに、それが明かされることになります。
信頼、家族、記憶、そして隠された過去。
登場人物それぞれの“裏の顔”が浮かび上がってくる展開に、目が離せません。
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