昨夜放送された『絶対零度』第3話が放送されました。
回を重ねるごとに人間ドラマの深みが増していくなか、今回は一ノ瀬颯さんが“正義か友情か”というテーマが突きつけられました。
一ノ瀬颯さん演じる南方は、大学時代の友人・上村が詐欺事件に関わっている疑いを抱き、刑事としての使命と友人を信じたい気持ちの狭間で揺れ動きます。
信じることで誰かを守れるのか、それとも真実を暴くことでしか救えないのか――。
その答えを探すように、南方は静かに葛藤を重ねていきます
。見えてくるのは、誰もが抱える“正しさ”と“弱さ”のせめぎ合い。
さらに、物語の根底には“承継ビジネス”という現実にも起こり得る社会問題が絡み、ドラマの緊張感を一層高めています。
友情を裏切る罪悪感と、正義を貫く勇気。その両方を抱えながら前に進む南方の姿に、深い余韻を残す回となりました。
――では、第3話のあらすじを見ていきましょう。
絶対零度あらすじ(ネタバレあり)
経営難に苦しむ町工場の社長・水原明人(小林三十朗)が頼ったのは、税理士・上村元也(松岡広大)と株式会社ネッブスの社長・奥田真斗(町田悠宇)。
しかし、経営統合の話は巧妙な罠で、工場の資金は一夜にして消え、水原は追い詰められ命を絶ってしまう。
佐生新次郎(安田顕)は、宗教法人ルミナスを母体とする黒澤ホールディングスの教祖・黒澤道文(今井清隆)が背後にいると睨み、DICTメンバーに調査を指示。
やがて、上村が黒澤と奥田の“承継ビジネス詐欺”に関与している可能性が浮かび上がる。
南方睦郎(一ノ瀬颯)にとって、上村は大学時代の友人。
信じたい気持ちと刑事としての使命の間で揺れながらも、彼を問い詰める。
やがて上村は罪を認め、脅されていた過去を告白し、再出発を誓うが、証拠を警察に届ける途中で水原の息子に刺され命を落とす。
握っていたデータも奪われ、DICTは黒澤を追う糸口を失う。真実に近づくほど、正義の影が濃くなる――南方の胸には、痛みだけが残った。
誰かを救おうとするその行動が、別の悲劇を生んでしまった。
理不尽な現実の中で、彼は何を選ぶのでしょうか。
そして、その選択が次なる展開を動かしていく。
失われた友人。
なんとか違う方法で救うことはできなかったのでしょうか。
絶対零度考察|一ノ瀬颯が見せた正義の変化
第3話では、南方睦郎(一ノ瀬颯)の心の揺れがとにかく印象的でしたよね。
これまでどんなときも冷静で、数字と論理で物事を判断してきた彼が、今回は初めて“感情”に動かされる瞬間を見せました。
友人・上村を前にして迷い、悩み、それでも真実を見つめようとする姿。
そこに“人間としての正義”が見えてきた気がします。
掛川(金子哲)に「カッコつけてないで、熱くなれ」と言われた場面、あれが南方のターニングポイントでしたね。
頭ではなく、心で動く…感じとる刑事へ。
正義って、正しさを貫くだけじゃなくて、誰かを思う気持ちも含まれてるんだなと感じました。
上村の死に涙をこらえる南方の姿に、彼の中の“本当の優しさ”がにじみ出ていた気がします。
そしてこの経験が、南方を“理論派”から“人情派”へと導いていくのかもしれません。
理屈よりも心で動く――それは彼にとって恐怖でもあり、希望でもあるはず。
今後、奈美(沢口靖子)とのバディとして、どんな行動を選ぶのか。
その選択がチームに新しい風を吹き込みそうです。
第3話は、南方というキャラクターが“データの人”から“人を救う人”へ変わる、大きな転換点だったといえるでしょう。
彼の“正義の形”は、まだ進化の途中なのかもしれませんね。
絶対零度考察|佐生の暗躍⁉裏に潜む政治の権力とは
第3話のもう一つの焦点は、佐生新次郎(安田顕)の“暗躍”でしたね。
最初は黒澤ホールディングスを徹底的に追い詰めようとしていたはずの彼が、突然「捜査を中止しろ」と命じる。
その変化に、誰もが「どういうこと?」と感じたはず。
表向きは国家のために動いているようでいて、実はもっと深い“政治の権力争い”がうごめいているようにも見えました。
佐生は情報を操る天才。桐谷総理(板谷由夏)の夫の不倫情報や、幹事長の裏金ルートなどを掴み、“切り札”として使おうとしている。
つまり、正義を守るためではなく、正義を“道具”として使っているようにも見えるんです。
そこにあるのは、国家を守るという大義か、それとも自分の出世欲なのか――まだその境界が見えないところが怖い。
しかも、桐谷総理がこの先どう動くかで、物語全体の方向も変わってきそう。
佐生は信頼できる味方なのか、それとも“静かな敵”なのか。
あの冷静な笑みの裏に隠された本音が、今後のキーパーソンになりそうです。
DICTというチームの中で唯一“政治の臭い”をまとった男。
その存在がドラマ全体をよりスリリングにしているのは間違いありません。
絶対零度考察|桐谷カナが出国⁉先には危険な匂いが
第3話のラスト、あの“静かな不穏さ”が忘れられません。
桐谷総理(板谷由夏)の娘・カナ(白本彩奈)が、SNSで知り合った男・スコット(樋口幸平)と一緒に海外へ出国しようとするシーン。
あの一瞬の映像に、これから起こる“何か”を予感した人も多いはずです。
最初は軽い家出のようにも見えたけど、彼女の表情にはどこか影がありました。
自由を求める若者の衝動なのか、それとも誰かに操られているのか――まだ判断できない。
でも「SNSで出会った相手を信じて国外へ」という設定には、現代社会のリアルな危険が詰まっていますよね。
DICTの捜査線と直接は関係なさそうに見えて、実は裏で繋がっている可能性もある。
特に、佐生が動かしている“国家レベルの情報操作”の流れと交差するのでは?と感じました。
カナの行動は単なる家出ではなく、政治や詐欺の黒幕たちに利用される入口かもしれません。
SNSという“見えない糸”が、誰かの思惑で結ばれていく。そう考えると、背筋がゾクッとします。
今はまだ“娘の家出”という小さな出来事に見えるけれど、それが国全体を揺るがす大事件の引き金になる――そんな予感が漂うラストでした。
第4話では、カナの行動がどんな形でDICTに影響を及ぼすのか、見逃せませんね。
まとめ|福本莉子まさかのサプライズ登場!沢口靖子との再共演
そして第3話のもうひとつの驚きは、福本莉子さんのサプライズ登場でしたね。
事前告知もなく、エンディング間際に突然現れた瞬間、思わず「えっ!」と声を上げた人も多かったのではないでしょうか。
沢口靖子さんとの“東宝シンデレラ”受賞者同士の共演は、まさに奇跡のような組み合わせ。
かつての「小吉の女房2」以来、約4年ぶりの再共演というのも胸熱ポイントです。
閉店した団子屋で寂しそうな表情の福本さんの姿に、物語の優しさと哀しさが一瞬で重なりました。
次回、彼女が再登場する可能性にも期待したいですね。
アラカンサヲリのひとこと
今回の第3話は、一ノ瀬颯さんが中心となった回でしたね。
友人を思う姿や正義感の強さは、どこか一ノ瀬さん本人の素顔にも重なるようで、見ていて胸が熱くなりました。
とはいえ、証拠を届けようとした税理士・上村(松岡広大)が刺されてしまう展開には衝撃…。
沢口靖子さん演じる奈美が「警察が守る」と言っていたのに、あの約束どこいっちゃったの!?と思わずツッコミたくなりました(笑)
桐谷カナ(白本彩奈)の行動も不穏で、今後の大事件の予兆を感じます。
そして何より福本莉子さんの登場にはびっくり! もしかして今後、上戸彩さんも…?と期待してしまう、サプライズ満載の第3話でした。
『絶対零度~情報犯罪特捜班~』は、毎話ごとに人間ドラマと社会の闇を交差させる見応えたっぷりの作品。
各話のネタバレ・考察はこちらからチェック!👇 👇 👇
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