個性的な校則や法律問題を通して“青春の輪郭”を浮かび上がらせるドラマ『僕たちはまだその星の校則を知らない』。
第4話では、キャスト陣の繊細な演技が光るエピソードが放送されました。
特に磯村勇斗さん演じるスクールロイヤー・健治が、ひとりの生徒と心を通わせる場面は、ネット上でも反響を呼んでいます。
主題歌「修羅」(ヨルシカ)に込められたメッセージとも響き合うような構成で、ドラマの世界観により深みを感じさせる回となりました。
ロケ地として登場する校舎や屋上の風景も、物語の雰囲気を引き立てており、視聴者の間では「行ってみたい」と話題に。
あらすじや相関図をもとに人物同士の関係性を整理しながら視聴することで、より一層楽しめる内容です。
原作の有無が気になる声もありますが、現時点ではオリジナル脚本の可能性もささやかれており、今後の展開に注目が集まっています。
また、動画配信サービスでの見逃し視聴や、最新の視聴率動向にも関心が寄せられており、SNSでは「もっと多くの人に見てほしい」といった声も。
学園という閉ざされた舞台の中で描かれるリアルな葛藤や、登場人物たちの成長にも注目が集まっています。
この記事では第4話のあらすじを振り返りつつ、第5話予告の注目ポイントもご紹介していきます。
僕たちはまだその星の校則を知らない|成績流出⁉とんちんかんに込められた意味とは?
1年梅組の成績一覧が、全校生徒のタブレットに誤って共有されてしまう――。
第4話の冒頭を騒がせたのは、いわゆる“成績流出事件”でした。
生徒の点数や順位、さらには先生の所見までが丸見えという非常にデリケートなミス。
この事態を引き起こしたのは、副校長・三宅(坂井真紀)が生徒共有フォルダに誤ってデータを公開してしまったことが原因でした。
とりわけ注目されたのは、天文部に入部しようとしていた江見(月島琉衣)の所見にあった「とんちんかん」という言葉。
本人にとってはショックな言葉だったようですが、後に副校長が語った“本当の意味”に、視聴者も思わずはっとさせられます。
「“とんちんかん”は、独特の発想や見方を持っているという意味で使った」と語った三宅の言葉は、形式的な謝罪以上に心を打つものがありました。
本作では、こうした“誤解”や“行き違い”を、真正面から描くところが魅力のひとつ。
成績という数値だけでは測れない個性や可能性を、大人たちはどう受け止めるべきなのか――
そんな問いを投げかけるようなエピソードでもありました。
今回の成績流出という設定は、現代のデジタル教育現場の課題を反映しているとも言えそうです。
視聴者の間でも「こういう問題、リアルにありそう」といった共感の声が多く見られ、SNSでは“とんちんかん”がトレンド入りするほどの注目を集めているようです。
僕たちはまだその星の校則を知らない|キャスト月島琉衣と安藤玉枝の涙
副校長のミスで自分の成績が全校に知られてしまい、さらに所見欄に「とんちんかん」とまで記されていた江見(月島琉衣)。
そのショックは計り知れず、家でもふさぎ込むようになってしまいます。
そんな娘の異変に気づいたのが、母親(安藤玉恵)でした。
学校へ訪れた母は、江見がどれほどこの高校に憧れていたか、どれほど努力してきたかを涙ながらに訴えます。
その姿に、健治(磯村勇斗)や校長も心を動かされずにはいられませんでした。
江見が登場するシーンでは、月島琉衣の細やかな表情の変化が印象的でした。
強がりながらも傷ついている内面を、台詞以上に目線や息づかいで丁寧に表現。
演技経験がまだ浅いとは思えない自然な感情の流れに、視聴者からも「引き込まれた」「泣いてしまった」といった声が多数寄せられています。
一方、母親を演じた安藤玉恵もまた、静かであたたかい存在感で物語を支えていました。
よくある“怒鳴る親”ではなく、娘の心に寄り添おうとする優しさが、ドラマ全体の空気を柔らかく包み込んでいます。
今作はキャスト同士の掛け合いだけでなく、それぞれの人物が持つ“想い”を伝える構成が魅力。
特にこの母娘のやりとりには、言葉以上の感情が込められていたように感じられました。
僕たちはまだその星の校則を知らない|スクールロイヤー磯村勇斗が示した“謝罪のかたち”
成績流出という深刻なトラブルの責任をめぐって、学校側と保護者の間に微妙な空気が漂いはじめた第4話。
そんななか、健治(磯村勇斗)はスクールロイヤーとしての立場と、人間としての気持ちの間で揺れ動いていたように見えました。
顧問弁護士の長谷川からは「謝罪はNG」という明確な指示が下る一方で、江見の母親(安藤玉恵)が語る娘への思いや、江見自身の不安そうな表情を目の当たりにした健治。
その場にいた校長(尾美としのり)もまた、思わず謝罪の言葉を漏らしそうになるという緊張感のあるシーンでした。
健治が取った行動は、“謝る”という言葉を使わずに、誠意と寄り添いの気持ちをどう伝えるかを模索するものでした。
それは、単なる法律の枠に収まらない“関係修復”の一歩として描かれていたようにも思えます。
磯村勇斗の演技も、まさにその葛藤を体現するような表情の揺れで、見る側の感情を静かに動かしていきます。
感情を爆発させるのではなく、じわじわとにじみ出るような内面の誠実さが、スクールロイヤーとしての彼の在り方を際立たせていました。
制度や責任という枠組みの中でも、人と人の間にはどうしても“気持ち”が生まれてしまうもの。
その境界線で苦悩する健治の姿が、視聴者にも深い印象を残した回だったのではないでしょうか。
僕たちはまだその星の校則を知らない|天文部が正式復活!仲間たちの一歩
健治(磯村勇斗)が部活動指導員として名乗りをあげたことをきっかけに、天文部が再始動への道を歩み始めた第4話。
高瀬(のせりん)や三木(近藤華)は部員集めに動き、江見(月島琉衣)もその流れに加わろうとしていました。
生徒会メンバーの協力もあり、校長の承認を得るための条件――“部員5人”という壁に向き合う姿は、どこか文化祭前のワクワク感のような空気すら漂っていた印象です。
成績流出という予想外のトラブルがありながらも、物語の後半ではそれぞれの関係性に小さな変化が生まれ始めます。
特に江見が「自分は傷ついていない」と語り、前向きな一歩を踏み出す場面には、言葉以上の成長がにじんでいました。
彼女の言葉に動かされるように、周囲の空気も少しずつ柔らかくなっていきます。
天文部の再始動が決まった瞬間、目立った演出はないものの、登場人物たちの表情や立ち位置に“これから”を感じさせる余韻がありました。
部室の屋上で空を見上げるシーンでは、それぞれが抱えてきた孤独や不安が、星空によって少しだけほどけていくような感覚が伝わってきた人も多かったかもしれません。
部活動という枠の中で描かれるのは、ただの“活動”ではなく、“つながり”や“回復”なのかもしれません。そんな予感を残して、天文部はようやく第一歩を踏み出しました。
僕たちはまだその星の校則を知らない|まとめと次回予告、夏合宿で見える“心の距離”
成績流出という予期せぬトラブルに直面しながらも、第4話では生徒たちの気持ちに丁寧に寄り添う大人たちの姿が印象的でした。
特に江見(月島琉衣)とその母(安藤玉恵)が見せた涙のシーン、そして副校長・三宅(坂井真紀)の謝罪に込められた思いが、ドラマ全体にやわらかな余韻を残していたように感じます。
人と人のすれ違いが起きたとき、どこまで言葉で埋められるのか――そんな問いを投げかけるような回でもありました。
一方で、天文部が正式に復活したことは、この作品のひとつのターニングポイントとも言えるでしょう。
部活動という小さな集まりが、登場人物たちをつなぎ、学校という場所に「帰属意識」や「希望」を与えていく。
その予兆が静かに描かれていたようにも見えます。
そして次回、物語は健治(磯村勇斗)の実家で行われる“夏合宿”へと移ります。
生徒たちからの提案に戸惑いながらも受け入れる健治の変化、そして珠々(堀田真由)との関係にも新たな動きがありそうです。
学校を離れた空間で、それぞれがどんな“素顔”を見せるのか――。
第5話では、物理的な距離よりもむしろ「心の距離」が描かれていくことになりそうです。
再び空を見上げることで、登場人物たちは何を見つけるのでしょうか。
次回の展開にも引き続き注目していきたいところです。
コメント