『明日はもっといい日になる』第4話のゲストキャストとして登場したのは、実力派若手女優の白鳥玉季さん。
今回彼女が演じたのは、年上男性に恋をしてしまう女子高生・石田葉月。
家庭に居場所がなく、愛情を求める一方で、利用されているとも知らずに深みにハマっていく――そんな繊細で危うい役を、白鳥さんはリアルな存在感で見事に演じ切りました。
放送後は「白鳥玉季の演技が刺さる」「見ていて胸が痛くなった」と少女の初恋の裏側にある“危うさ”が、SNSでも話題になったみたいです。
そして第4話では、児童心理司・向日葵(生田絵梨花)と、彼女の過去を知る蔵田(林遣都)の関係にも進展が。
ふたりがかつて交際していたという事実が明かされ、今もなお残る“未練”のような空気に、視聴者からは「え、そういう関係!?」「復縁してほしい!」といった声も聞かれたみたい。
さらに、叶夢の母・夢乃(尾碕真花)が、夏井翼(福原遥)を訴えるという驚きの展開も発生。
子どもの保護をめぐる現実の厳しさが、物語により一層の深みを与えました。
この記事では、第4話のネタバレを含みつつ、白鳥玉季さんの演技・向日葵と蔵田の過去・児相が直面する現実について、感想と考察を交えてお届けします。
奏夢と叶夢、それぞれの反応に見る“家庭の闇”
夏井翼(福原遥)が児相の職員として接してきた兄弟――安西奏夢(小時田咲空)と叶夢(千葉惣二朗)。
この2人が散髪を終えて戻ってきた場面から、第4話は、ふたりのささいな表情や沈黙から、胸の奥に引っかかるものが残るような始まりでした。
奏夢は照れながらも「似合ってるよ」と声をかけられてうれしそうな表情。一方の叶夢は終始うつむき、まるで心を閉ざしているかのような様子でした。
この微妙な温度差は、単なる性格の違いでは済まされないものを感じさせます。
向日葵(生田絵梨花)が叶夢と一緒に絵を描く中で、彼の内に秘めた不安や悲しみが浮かび上がります。描かれたのは“家”の絵。
そこには、安心感よりも孤独や不安がにじんでいるように感じられました。
叶夢がまだ言葉にできない感情を、向日葵はしっかりと受け取ろうとしていました。
「彼は自分の家庭に問題があると分かっている」――その言葉に、視聴者は思わず胸がつまったのではないでしょうか。
ただ“保護する”だけではどうにもならない、子どもたちの心の奥深くにある闇。
それを丁寧にすくい取ろうとする向日葵と翼の姿が印象的で、改めてこのドラマが描こうとしている“現実の重さ”を実感させるシーンでした。
子どもの沈黙は、時に大人への静かな訴えでもあるのです。
翼を訴えた叶夢の母・夢乃が、なぜか態度を一変?
叶夢と奏夢の母・夢乃(尾碕真花)が、突然児相を訪れ「夏井翼(福原遥)を訴える」と主張。
きっかけは、翼がかつて放った「私たちが保護しなければ奏夢くんの命は危なかった」という言葉だった。
夢乃はそれを「精神的苦痛」と捉え、慰謝料まで求めてくる展開に、視聴者も職員たちも驚きを隠せなかったのではないだろうか。
この一件に、蔵田(林遣都)や蜂村(風間俊介)も真剣な対応を迫られる。冷静に事実を説明し、翼自身も頭を下げる場面は、児相という立場の厳しさを改めて感じさせるものだった。
どれだけ子どもを思っての発言であっても、親にとっては“踏み込まれた”と感じる一言になることもある。その難しさがリアルに描かれていた。
しかし、不思議だったのはその後。弁護士まで伴って乗り込んできた夢乃が、翼たちの説明を聞いて素直にこっちにも非があることを認めた。
言葉に詰まる場面もあり、あの毅然とした姿勢とのギャップに違和感を覚えた人も多かったかもしれない。
夢乃がなぜ態度を変えたのか――そこに彼女なりの迷いや葛藤があったのか、あるいは何かを“気づかされた”のか。
その真意は語られていないが、でも何か目的があるような気がしてしまうのは私だけでしょうか。
また今後の展開が気になってきますね
ゲストキャスト白鳥玉季が熱演!少女・葉月の初恋は…。
第4話は、女子高生・石田葉月(白鳥玉季)は、中学時代に向日葵(生田絵梨花)と出会い、それ以来、毎週水曜日に会っていたという背景があります。
その関係は、ただの“児相の支援対象”という枠を越えた、信頼にも似たつながりを感じさせるものでした。
向日葵に紹介したのは、自分の「初めての恋人」だという飲食店店長・敦(駒木根葵汰)。彼女にとっては、ようやく得られた“特別な人”だったのかもしれません。
しかし、その夜、葉月が再び深夜徘徊で補導されるという報せが届き、不穏な空気へと一転する。
向日葵は心配しつつも、葉月の気持ちを尊重しようと距離を測ります。
それでも、どうしても放っておけなかったのでしょう。
彼女はそっと葉月の本音を聞き出そうとするのですが、葉月は反発を見せます。まるで、「誰にも邪魔されたくない」と言っているかのように。
その後、向日葵が翼を連れてお店にお客として様子を見に行ったが、敦が店で別の女性とお金のことで揉めている姿が明らかになり、葉月の“恋”が思い描いていたようなものではなかったことが浮き彫りになる。
親のクレジットカードを自由に使える彼女に対して、利用していたのかも。
それでも最後には、向日葵の真っ直ぐな言葉が葉月の心に届きました。
寄り添うことの難しさ、でもあきらめずにそばにいようとする大人の姿にはグッときました。
蔵田が敦にブチギレ⁉ 明かされた最低男の本性とは
敦(駒木根葵汰)の本性が明らかになったのは、向日葵(生田絵梨花)が彼の働く飲食店を訪ねたときだった。
別の女性とお金のことで揉めている場面を目撃し、葉月が信じていた“初恋の相手”が、決して純粋な存在ではなかったことが浮き彫りになる。
葉月は親から放任されており、クレジットカードを自由に使えるという状況だった。
その事実を知っていた敦は、彼女のことを「ATM」扱いしていた。
恋愛感情を装いながら、実際は金銭的な余裕だけを利用していた可能性がある。
そんな敦の発言を偶然耳にしたのが蔵田(林遣都)だった。
普段は冷静な彼が、思わず「最低男だ!」と怒りを露わにする。感情を抑えきれずに敦に詰め寄る姿には、守るべき存在を踏みにじられた悔しさがにじんでいた。
そして、敦が蔵田に手を出すという暴力的な行動にまで発展したことで、彼の人間性が決定的に露呈する。
表面的にはにこやかで優しそうに見えていた敦の裏の顔。
それは、無防備な少女の想いに付け込む冷たさと、逆上したときに手が出る危うさを併せ持っていた。
葉月にとっては残酷な現実だったかもしれない。
だが蔵田や向日葵がその「本性」と正面から向き合ってくれたことで、葉月自身も何かに気づけたのかもしれない。
敦(駒木根葵汰)の本性が明らかになったのは、向日葵(生田絵梨花)が彼の働く飲食店を訪ねたときだった。別の女性とお金のことで揉めている場面を目撃し、葉月が信じていた“初恋の相手”が、決して純粋な存在ではなかったことが浮き彫りになる。
葉月は親から放任されており、クレジットカードを自由に使えるという状況だった。その事実を知っていた敦は、彼女のことを「ATM」扱いしていた。恋愛感情を装いながら、実際は金銭的な余裕だけを利用していた可能性がある。
そんな敦の発言を偶然耳にしたのが蔵田(林遣都)だった。普段は冷静な彼が、思わず「最低男だ!」と怒りを露わにする。感情を抑えきれずに敦に詰め寄る姿には、守るべき存在を踏みにじられた悔しさがにじんでいた。
そして、敦が蔵田に手を出すという暴力的な行動にまで発展したことで、彼の人間性が決定的に露呈する。表面的にはにこやかで優しそうに見えていた敦の裏の顔。それは、無防備な少女の想いに付け込む冷たさと、逆上したときに手が出る危うさを併せ持っていた。
葉月にとっては残酷な現実だったかもしれない。だが蔵田や向日葵がその「本性」と正面から向き合ってくれたことで、葉月自身も何かに気づけたのかもしれない。
向日葵と蔵田の過去が明らかに…ふたりの関係は終わっていない?
第4話の終盤、何気ないやり取りの中で、視聴者が思わず「えっ!?」と声を漏らしたであろう場面がありました。
向日葵(生田絵梨花)と蔵田(林遣都)の間に、かつて“恋人関係”があったことがさらりと明かされたのだ。
今までの距離感や、どこか噛み合わないようでいて気遣い合っていた理由が、ようやく腑に落ちた瞬間でもあった。
向日葵は「2年前も、もっと自分の気持ちを伝えられていたらよかったのかな」とぽつりと語る。
別れ話を受け入れたあの日、彼女は心理司としての理性で冷静にふるまってしまったのかもしれないですね。
ふたりには少し後悔が見え隠れしているところも感じる所があったように見えました。
一方の蔵田も、なんだかんだ向日葵を心配するような感じでした。無茶な行動しましたから。
どこか照れ隠しのようなぎこちなさも漂っていて、まだ気持ちが完全に離れきっていないようにも見えました。
向日葵が席を立つ直前の「まぁ、昔の話だけど」という言葉も、未練を断ち切ろうとしているようで、そうではないようにも思えてしまう。
ふたりの過去が語られたことで、これからの関係性にも注目が集まりそうだ。
「復縁してほしい」「まだお互い好きに見える」といった視聴者の声がSNSにも多く見られたのも納得だ。
過去が明かされたことで、むしろ“現在”の距離感の方が気になってしまう――そんな余韻の残る展開でした。
第4話の感想と今後の展開|今後の夢乃はどうなる?今度は峰村の過去が明かされる⁉
第4話では、子どもたちを取り巻く現実の厳しさと、それに向き合おうとする大人たちの迷いや苦しみが描かれていました。中でも印象に残ったのは、夢乃(尾碕真花)の揺れ動く姿です。
序盤では「訴える」と強硬な姿勢を見せていた彼女が、児相職員たちの説明を聞くうちに、次第に表情を変えていく様子。
その変化には、何か目的があるのではないかとつい疑ってしまいます。
今後、夢乃がどんな道を選ぶのかはまだ分かりません。
ただ、彼女もまた“誰かの母親”として、一人の人間として、不器用ながらも模索しているのかもしれません。
その行方に注目していきたいと思います。
そして、次回の予告では、峰村太一(風間俊介)の過去に焦点が当たることが明らかに。
いつも穏やかで優しい印象の峰村ですが、実は彼自身にも心に秘めたものがあったのかもしれません。
予告には「子どもにまつわるエピソード」が含まれており、これまで描かれてこなかった一面が見えてくる可能性も。
子どもと向き合うためには、大人自身が過去と向き合わなくてはならない――そんなテーマが浮かび上がりつつあるように感じました。
次回もまた、登場人物たちの“見せたくなかった部分”が静かにあらわになっていくのかもしれません。
児童相談所の葛藤やさまざまな人間模様が描かれているこのドラマ。とても感慨深いです。
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